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2018/07/26 13:45

香港前場:ハンセン0.7%安で5日ぶり反落、上海総合は0.6%安と続落 無料記事

 26日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比212.99ポイント(0.74%)安の28707.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が82.25ポイント(0.74%)安の10991.91ポイントとそろって5日ぶりに反落した。半日の売買代金は443億800万香港ドルとなっている(25日前場の売買代金は470億9600万香港ドル)。
 貿易摩擦の警戒感がくすぶる状況。トランプ米大統領は25日、「中国は通商政策で米農家を標的にしており、悪意のある手段だ」とツイッターで中国を非難した。一方、習近平・国家主席は訪問中のアフリカで25日、「貿易戦争に勝者はいない」と演説。名指しこそしなかったものの、米政権の動きを強くけん制している。SNS運営で世界最大手のフェイスブック(FB/NASDAQ)に対し、中国の中央政府が現地子会社設立の承認を取り消した――などと伝えられたことも両国関係の悪化に拍車がかかると危ぐされた。昨夜の米株高や中国企業の業績期待などを支えに買いが先行したものの、上値は重く、指数は徐々に売りが優勢となっている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.7%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.6%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が2.2%安と下げが目立っている。ハイテク関連も下落。騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.0%安、舜宇光学科技(2382/HK)が1.1%安、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が0.8%安で引けた。
 本土系の金融セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が2.6%、中国農業銀行(1288/HK)が1.3%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.0%、新華人寿保険(1336/HK)が1.6%、中国銀河証券(6881/HK)が1.2%ずつ下落した。
 半面、中国の発電セクターはしっかり。華電国際電力(1071/HK)が3.3%高、華能国際電力(902/HK)が2.7%高、大唐国際発電(991/HK)が1.7%高、中国電力国際発展(2380/HK)が1.6%高と上昇した。
 他の個別株動向では、不動産投資・開発の粤海置地HD(124/HK)が1.6%高と値上がり。中間期の黒字転換見通しが好感された。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.63%安の2885.29ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク関連株が安い。インフラ関連株、素材株、自動車株、消費関連株、金融株なども売られた。


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