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2018/07/25 17:50

香港前場:ハンセン0.8%高で4日続伸、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 25日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比230.55ポイント(0.80%)高の28893.12ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が110.06ポイント(1.00%)高の11083.98ポイントとそろって4日続伸した。半日の売買代金は470億9600万香港ドルとなっている(24日前場の売買代金は552億5600万香港ドル)。
 前日の好地合いを継ぐ流れ。中国の政策や企業業績に対する期待感で投資家心理が上向いた。中国政府は、内需拡大に向けて財政政策をより積極化し、インフラ建設を推進する意向という。金融当局の緩和スタンスもプラス。中国人民銀行(中央銀行)が潤沢な資金を市場に供給したことで、市場では預金準備率の引き下げなど追加緩和の観測も流れている。また、香港上場企業の決算発表が始まるなか、増益や黒字転換など業績改善の見通しを明らかにする会社が多いことも支援材料だ。
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノとハイテク関連の上げが目立っている。銀河娯楽集団(27/HK)が4.1%高、金沙中国(1928/HK)が4.0%高、瑞声科技HD(2018/HK)が3.7%高、舜宇光学科技(2382/HK)が2.8%高で引けた。時価総額上位の本土系金融株も買われている。カジノ関連に関しては、7月の域内賭博収入が堅調に推移しているとの見通しが証券関係者から聞かれた。
 石油関連セクターも高い。業界大手3社の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.8%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.5%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.1%、油田掘削の中海油田服務(2883/HK)が5.3%ずつ値を上げた。昨夜のWTI原油先物が反発し、この日の時間外取引でも上昇していることなどが好感されている。石油・化学大手の中国石油化工については、6月中間期の50%増益見通しもポジティブ材料となった。
 他の個別株動向では、仏化粧品メーカーのL OCCITANE(ロクシタン:973/HK)が3.0%高と反発。18年4〜6月売上高のプラス成長回復が材料視された。自動車大手の東風汽車集団(489/HK)は、傘下合弁会社2社の黒字転換を手がかりに1.4%高と続伸。中堅行の招商銀行(3968/HK)は、中間期の増益決算と不良債権比率低下を好感し、2.1%高と値上がりした。
 本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%高の2908.14ポイントで前場の取引を終えた。銀行株と保険株がしっかり。エネルギー株、不動産株、ハイテク株、医薬株なども買われた。半面、自動車株や、前日に急伸したインフラ関連株などはさえない。



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