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2018/07/24 13:35

香港前場:ハンセン1.5%高で3日続伸、上海総合は1.6%上昇 無料記事

 24日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比419.90ポイント(1.49%)高の28676.02ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が281.39ポイント(2.62%)高の11012.75ポイントとそろって3日続伸した。半日の売買代金は552億5600万香港ドルに拡大している(23日前場の売買代金は422億3500万香港ドル)。
 政策期待が強まる流れ。国務院(内閣に相当)は23日の常務会議で、内需拡大に向けて「財政政策をより積極化」する方針を打ち出した。金融当局も緩和的な政策に舵を切っている。中国人民銀行(中央銀行)は23日、「中期流動性ファシリティ(MLF)」を通じて5020億人民元(約8兆2530億円)の資金を供給した。過去最大のMLF規模となっている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系の不動産・銀行が高い。華潤置地(1109/HK)が4.7%、中国海外発展(688/HK)が3.8%、碧桂園HD(2007/HK)が3.7%、中国建設銀行(939/HK)が3.8%、中国工商銀行(1398/HK)が3.7%ずつ上昇した。
 ゼネコンや素材、建機などインフラ関連セクターも上げが目立つ。中国鉄建(1186/HK)が12.7%高、中国交通建設(1800/HK)が11.6%高、中国中鉄(390/HK)が9.8%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が10.2%高、安徽海螺セメント(914/HK)が7.0%高、鞍鋼(347/HK)が6.8%高、中聯重科(1157/HK)が8.5%高とそろって大幅続伸している。前述した会議で李克強首相は、地方政府に予算枠外での債券発行を認める考えも示した。インフラ建設を推進する狙いがある。
 水処理やエコ発電など環境関連セクターも物色された。北控水務集団(371/HK)が7.1%高、中国光大国際(チャイナ・エバーブライト:257/HK)が4.9%高、中国水務集団(855/HK)が3.9%高、天津創業環保(1065/HK)が2.6%高で引けている。
 本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.59%高の2904.93ポイントで前場の取引を終えた。インフラ関連株が急伸し、不動産株も高い。金融株、自動車株、医薬株、海運株、消費関連株なども買われた。



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