2018/07/13 17:36
香港大引:ハンセン0.2%高で続伸、元安で空運セクターはさえない
13日の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比44.61ポイント(0.16%)高の28525.44ポイントと続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は6.41ポイント(0.06%)安の10746.45ポイントと小反落した。売買代金は844億5700万香港ドルにやや縮小している(12日の売買代金は911億8300万香港ドル)。
内外環境が改善。米主要企業の決算期待が強まるなか、昨夜の米株が反発したことを好感した。香港でも企業決算の好調が見込まれている。大幅増益の予告が相次いでいるほか、月次ベースの営業報告も堅調な内容が多い。また米中貿易戦争を巡り、通商交渉再開の思惑が浮上したこともプラスだ。もっとも、上値は限定的。本土株の下げをにらみながら、香港の各指数は中盤から上げ幅を削った(本土株指数はマイナス)。なお、取引時間中に公表された6月の中国貿易統計では、輸出入の伸び率がそろって前月を下回っている。
ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連の上げが目立つ。乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が5.1%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が3.6%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.1%高で引けた。
医療・医薬関連セクターも高い。山東威高集団医用高分子製品(1066/HK)が12.6%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が4.0%、薬明生物技術(2269/HK)が3.2%、四環医薬HD集団(460/HK)が1.9%ずつ上昇した。使い捨て医療器具大手の山東威高集団医用高分子製品は、内資株の「全流通化」を引き続き手がかりに3日続伸。同社は10日引け後、内資株を流通可能なH株に転換する「全流通化」計画をめぐり、中国証券監督管理委員会からモデル実施の承認を取り付けたことを明らかにした。
他の個別株動向では、HDR(香港預託証券)で香港上場する迅銷(ファーストリテイリング:6288/HK)が8.5%高と急伸した。カジュアル衣料品チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは12日、17年9月〜18年5月期に23%増益を達成したと報告。3年ぶりの最高益更新を好感し、日本市場でも7.0%値上がりしている。中国を中心に夏物衣料が好調となり、海外売り上げが国内を上回った。ファーストリテイリングと取引のある、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)も0.7%上昇している。
半面、元安がデメリットとなる空運セクターはさえない。中国東方航空(670/HK)が2.3%安、中国南方航空(1055/HK)が2.1%安、中国国際航空(753/HK)が1.8%安と下落した。空運各社はドル建て債務の比率が高いだけに、業績に対する悪影響が不安視されている。中国人民銀行は朝方、人民元の対米ドル基準値を2日連続で元安水準に設定。上海外国為替市場では、元レートが約11カ月ぶりの元安水準で推移している。
本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.23%安の2831.18ポイントで取引を終えた。空運株が安い。ハイテク株の一角、金融株、不動産株、エネルギー株、ゼネコン株なども売られている。政策期待の大きい薬品株は高い。消費関連株、自動車株、非鉄株、鉄鋼株なども買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
内外環境が改善。米主要企業の決算期待が強まるなか、昨夜の米株が反発したことを好感した。香港でも企業決算の好調が見込まれている。大幅増益の予告が相次いでいるほか、月次ベースの営業報告も堅調な内容が多い。また米中貿易戦争を巡り、通商交渉再開の思惑が浮上したこともプラスだ。もっとも、上値は限定的。本土株の下げをにらみながら、香港の各指数は中盤から上げ幅を削った(本土株指数はマイナス)。なお、取引時間中に公表された6月の中国貿易統計では、輸出入の伸び率がそろって前月を下回っている。
ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連の上げが目立つ。乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が5.1%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が3.6%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.1%高で引けた。
医療・医薬関連セクターも高い。山東威高集団医用高分子製品(1066/HK)が12.6%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が4.0%、薬明生物技術(2269/HK)が3.2%、四環医薬HD集団(460/HK)が1.9%ずつ上昇した。使い捨て医療器具大手の山東威高集団医用高分子製品は、内資株の「全流通化」を引き続き手がかりに3日続伸。同社は10日引け後、内資株を流通可能なH株に転換する「全流通化」計画をめぐり、中国証券監督管理委員会からモデル実施の承認を取り付けたことを明らかにした。
他の個別株動向では、HDR(香港預託証券)で香港上場する迅銷(ファーストリテイリング:6288/HK)が8.5%高と急伸した。カジュアル衣料品チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは12日、17年9月〜18年5月期に23%増益を達成したと報告。3年ぶりの最高益更新を好感し、日本市場でも7.0%値上がりしている。中国を中心に夏物衣料が好調となり、海外売り上げが国内を上回った。ファーストリテイリングと取引のある、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)も0.7%上昇している。
半面、元安がデメリットとなる空運セクターはさえない。中国東方航空(670/HK)が2.3%安、中国南方航空(1055/HK)が2.1%安、中国国際航空(753/HK)が1.8%安と下落した。空運各社はドル建て債務の比率が高いだけに、業績に対する悪影響が不安視されている。中国人民銀行は朝方、人民元の対米ドル基準値を2日連続で元安水準に設定。上海外国為替市場では、元レートが約11カ月ぶりの元安水準で推移している。
本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.23%安の2831.18ポイントで取引を終えた。空運株が安い。ハイテク株の一角、金融株、不動産株、エネルギー株、ゼネコン株なども売られている。政策期待の大きい薬品株は高い。消費関連株、自動車株、非鉄株、鉄鋼株なども買われた。
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