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2021/12/17 13:24

香港前場:ハンセン1.3%安で反落、上海総合は0.9%下落 無料記事

 17日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比300.31ポイント(1.28%)安の23175.19ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が147.47ポイント(1.77%)安の8202.18ポイントとそろって反落した。売買代金は774億2410万香港ドルとなっている(16日前場は751億1970万香港ドル)。
 米国の対中圧力が不安視される流れ。バイデン米政権は16日、中国の少数民族ウイグル人への弾圧、または中国軍を支援しているとして、中国の42企業・団体に対する投資や輸出を制限する制裁措置を科すと新たに発表した。米中関係の悪化、サプライチェーンの混乱拡大が懸念されている。世界の主要な中央銀行がインフレ対応に軸足を移し、金融正常化を速めていることもマイナス材料だ。英国の中央銀行(イングランド銀行)は16日、予想外の利上げに踏み切っている。中国では来週20日、最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(銀行貸し出しの指標となる)が公表される予定。「20カ月ぶりに引き下げられる」との観測が浮上しているものの、予断は許されない状況だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が9.1%安、ガラス生産の信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)とスポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)がそろって5.4%安と下げが目立った。
 プラットフォームを運営するネット大手も急落。美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.0%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.8%安、騰訊HD(テンセント:700/HK)が3.1%安で引けた。ハンセン科技指数は2.6%安で他の指数をアンダーパフォームしている。
 中国自動車セクターも安い。小鵬汽車(9868/HK)が5.5%、長城汽車(2333/HK)が4.5%、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.0%、五菱汽車集団HD(305/HK)が3.5%ずつ下落した。
 旅行代理店やカジノなどレジャー関連もさえない。携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が10.0%安、同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が3.5%安、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が2.4%安、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が2.3%安と値を下げた。
 半面、非鉄や鉄鋼の素材セクターは高い。江西銅業(358/HK)が3.8%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.6%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.6%、鞍鋼(347/HK)が3.5%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.90%安の3641.77ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、資源・素材株、医薬品株、金融株なども売られた。半面、発電株は高い。不動産株、海運株も買われた。



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