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2021/12/31 13:31

香港大引:ハンセン1.2%高で続伸、科技指数は3.6%上昇 無料記事

 年内最終商いで短縮取引となる31日の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比285.66ポイント(1.24%)高の23397.67ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が139.91ポイント(1.73%)高の8236.35ポイントと6日ぶりに反発した(年間騰落率は、ハンセン指数がマイナス14.08%、本土株指数がマイナス23.30%)。半日立会の売買代金は691億8800万香港ドルとなっている(30日は691億8800万香港ドル)。
 中国景気の持ち直しが期待される流れ。寄り付き前に公表された12月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は50.3となり、市場予想(50.0)に反し、11月(50.1)から上昇した。中国人民銀行(中央銀行)がリバースレポ取引を通じ、連日で厚めの資金供給を実施していることも引き続き好感されている。また、昨夜の米市場で、ADR上場する中国株が急伸したことも、関連銘柄にとっての追い風となった。(亜州リサーチ編集部)
 ネット株に買いが先行し、ハンセン科技指数は3.6%高と他の指数をアウトパフォーム。構成する30銘柄は全面高だった。個別では、SaaSプロバイダーの微盟集団(ウェイモブ:2013/HK)が11.0%高、インターネット検索中国最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)が8.3%高、Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が8.2%高、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が7.8%高と上げが目立っている。
 中国不動産セクターも高い。中国恒大集団(3333/HK)が6.0%、融創中国HD(1918/HK)が5.4%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.9%、深センHD(604/HK)が1.8%ずつ上昇した。業界の債務問題を巡る不安がやや後退。中国人民銀行(中央銀行)金融市場司の鄒瀾・司長は30日の記者会見で、不動産開発会社間のプロジェクト売買は、不動産セクターのリスク解消に寄与するとの認識を示した。
 中国自動車セクターもしっかり。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が10.3%高、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が6.9%高、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が6.8%高、吉利汽車HD(175/HK)が2.2%高で引けた。
 医薬品セクターも物色される。中国神威薬業集団(2877/HK)が13.1%高、広州白雲山医薬集団(874/HK)が6.4%高、上海復星医薬集団(2196/HK)が4.6%高、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が3.3%高で取引を終えた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.36%高の3632.14ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が高い。不動産株、資源・素材株、インフラ関連株、半導体株、再生エネルギー発電関連株なども買われた。半面、消費関連株は安い。金融株も売られた。


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