/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2021/12/17 16:27

中国大引:上海総合1.2%安で反落、消費とハイテクに売り 無料記事

 17日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比42.65ポイント(1.16%)安の3632.36ポイント(上海A株指数は1.16%安の3807.11ポイント)と反落した。
 米国の対中圧力が不安視される流れ。バイデン米政権は16日、中国の少数民族ウイグル人への弾圧、または中国軍を支援しているとして、中国の42企業・団体に対する投資や輸出を制限する制裁措置を科すと新たに発表した。米中関係の悪化、サプライチェーンの混乱拡大が懸念されている。中国本土の新型コロナウイルス感染散発も重し。中国経済をけん引する中心地の一つ、浙江省では、多数の上場企業が一時休業を宣言している。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、消費関連の下げが目立つ。免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.5%安、白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.2%安、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(601633/SH)が2.4%安で引けた。
 ハイテク株も安い。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が4.6%、半導体デバイスの上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が4.2%、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が2.5%ずつ下落した。
 太陽光発電関連の銘柄群もさえない。隆基緑能科技(601012/SH)が4.2%安、福莱特(601865/SH)が2.8%安、晶科電力科技(601778/SH)が2.4%安で取引を終えた。太陽光発電部材の価格競争激化が懸念される。シリコン製品メーカーの隆基緑能科技は16日、出荷価格の5.5〜5.7%引き下げを通知。同社は11月30日、単結晶シリコンウェーハ出荷価格の引き下げを通知したばかりだ。そのほか資源・素材株、医薬品株、空運株、金融株なども売られている。
 半面、火力・原子力発電銘柄の一角はしっかり。大唐国際発電(601991/SH)が4.6%、中国核能電力(601985/SH)が1.2%ずつ上昇した。不動産株や海運株の一角も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.01ポイント(1.06%)安の281.00ポイント、深センB株指数が11.19ポイント(0.94%)安の1181.61ポイントで終了した。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース