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2021/12/08 13:34

香港前場:ハンセン0.1%安で反落、上海総合は0.9%上昇 無料記事

 8日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比28.75ポイント(0.12%)安の23954.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が16.45ポイント(0.19%)安の8510.67ポイントとそろって反落した。売買代金は672億320万香港ドルとなっている(7日前場は794億3650万香港ドル)。
 中国不動産大手のデフォルト(債務不履行)問題が相場の重しとなる流れ。流動性危機に直面する中国恒大集団(3333/HK)については、デフォルト状態に陥った恐れがあると伝えられている。報道によれば、7日に期限を迎えた米ドル建て社債の利払いが確認できていないという。また、指数は前日の上昇が急ピッチだったこともあり、売り圧力も意識された。中国経済対策の期待感などで買い先行したものの、上値は重く、前引けにかけてマイナスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が5.1%安、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(ワ1997/HK)が3.3%安、オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が2.9%安と下げが目立っている。前日のアリババ株は、12.2%高と急伸していた。
 セクター別では、中国不動産の一角が安い。世茂房地産HD(813/HK)が4.5%、融創中国HD(1918/HK)が2.7%、中国恒大集団が1.6%ずつ下落した。
 自動車セクターの一角もさえない。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が5.5%安、長城汽車(2333/HK)が2.9%安、東風汽車集団(489/HK)が1.6%安で引けた。ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車に関しては、新車販売の4カ月連続マイナス成長も売り材料視されている。
 半面、発電セクターは高い。華能国際電力(902/HK)が8.4%、中国電力国際発展(2380/HK)が4.9%、華潤電力HD(836/HK)が2.9%ずつ上昇した。
 風力や太陽光のエコ発電関連も買い進まれている。新疆金風科技(2208/HK)と龍源電力集団(916/HK)がそろって2.1%高、保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が3.4%高、信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が2.3%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.86%高の3626.11ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が高い。ハイテク株、医薬品株、素材株、証券株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。不動産株、公益株、銀行・保険株も売られた。



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