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2021/12/14 16:30

中国大引:上海総合0.5%安で反落、景気敏感株に売り 無料記事

 14日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比19.56ポイント(0.53%)安の3661.53ポイント(上海A株指数は0.53%安の3837.90ポイント)と反落した。
 新型コロナウイルス感染拡大が不安視される流れ。浙江省ではコロナのクラスターが相次いでおり、13日までに少なくとも上場企業17社が業務停止を強いられている。また、国営メディアは13日、コロナ変異ウイルス(オミクロン)感染例が天津市で中国初確認されたと伝えた。オミクロン型はデルタ型よりも感染力が非常に強いとの分析もあり、北京冬季五輪の開催を来年2月に控える中、「ゼロコロナ」政策を掲げる中国で厳格な対策がとられることは必至。経済活動の停滞が懸念されている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、景気動向に敏感な資源・素材が安い。中国神華能源(601088/SH)が2.6%、中国石油天然気(601857/SH)が2.0%、中国アルミ(601600/SH)が4.9%、安徽海螺セメント(600585/SH)が2.8%、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.7%ずつ下落した。
 自動車株もさえない。広州汽車集団(601238/SH)が4.1%安、長城汽車(601633/SH)が3.7%安、上海汽車集団(SAIC:600104/SH)が2.1%安で引けた。不動産株、金融株、運輸株、半導体株、インフラ関連株なども売られている。
 半面、メディア関連株は急伸。中文伝媒(600373/SH)や風語築展示(603466/SH)、三人行伝媒(605168/SH)などがストップ高した。中文伝媒などは、仮想空間技術「メタバース」(中国語:元宇宙)の関連銘柄とみられている。そのほか医薬品株、公益株、防衛関連株、食品飲料株も買われた。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.32ポイント(1.51%)安の282.16ポイント、深センB株指数が4.68ポイント(0.39%)安の1198.21ポイントで終了した。



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