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2021/10/28 13:24

香港前場:ハンセン0.1%安で3日続落、上海総合は0.9%下落 無料記事

 28日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比23.93ポイント(0.09%)安の25604.81ポイントと3日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が32.67ポイント(0.36%)安の9061.13ポイントと4日続落した。売買代金は742億6510万香港ドルとなっている(27日の前場は679億6010万香港ドル)。
 商品市況安が逆風。昨夜のNY商品先物取引所ではWTI原油先物が2.4%安と急反落し、ロンドン金属取引所(LME)では主要な非鉄の先物が大幅下落した。中国でも、石炭の先物価格が下落基調を強めている。鄭州商品取引所の相場は、先週19日に付けた過去最高値(1982.00人民元)から、28日は1033.88人民元(約1万8400円)まで下落。1週間余りで48%も急落している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)が7.1%安、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が3.8%安、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.4%安と下げが目立った。李寧に関しては、増資計画が嫌気されている。中国平安保険は、1〜9月期決算の21%減益が売り材料視された。
 セクター別では、エネルギーや非鉄の資源・素材関連が安い。上記したペトロチャイナのほか、中国中煤能源(1898/HK)が6.7%エン州煤業(1171/HK)が5.8%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が8.3%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が7.0%、江西銅業(358/HK)が6.3%ずつ下落した。洛陽モリブデンが昨日引け後に報告した1〜9月期決算は、純利益が前年同期比で倍増したものの、好感する買いは限定されている。
 自動車セクターもさえない。中国重汽(3808/HK)が2.6%安、長城汽車(2333/HK)が2.2%安、北京汽車(1958/HK)が1.8%安で前場取引を終えた。
 半面、中国発電セクターはしっかり。華潤電力HD(836/HK)が6.6%高、華能国際電力(902/HK)が5.6%高、中国電力国際発展(2380/HK)が4.5%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.93%安の3529.00ポイントで前場の取引を終了した。資源・素材株が安い。不動産株、医薬品株、自動車株、海運株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。空運株、食品飲料株、証券株も買われた。



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