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2022/02/23 13:37

香港前場:ハンセン0.7%高で4日ぶり反発、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 23日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比162.90ポイント(0.69%)高の23682.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が54.65ポイント(0.66%)高の8325.34ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は657億480万香港ドルにやや縮小している(22日前場は801億770万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数はこのところ急ピッチに下落し、足もとでは約1カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいた。また、ハンセン科技指数は前日、指数公表以来の安値を更新している。中国経済対策の期待感も支え。景気鈍化懸念がくすぶる中、当局は景気対策を強めるとの見方も広がっている。もっとも、上値は限定的。ウクライナを巡る地政学リスクや、香港域内の新型コロナウイルス感染再拡大などが引き続き重しとなっている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄の上げが目立つ。ハンセン科技指数は1.3%高と他の指数をアウトパフォームした。構成銘柄では、半導体ファウンドリ中国大手の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が6.0%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.7%高、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK)が4.0%高と値を上げている。
 医薬品セクターも高い。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が3.6%、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が2.3%、上海復星医薬集団(2196/HK)が1.8%、四環医薬HD集団(460/HK)が1.7%ずつ上昇した。
 自動車セクターもしっかり。理想汽車(リ・オート:2015/HK)が3.4%高、五菱汽車集団HD(305/HK)が2.5%高、吉利汽車HD(175/HK)が2.0%高、長城汽車(2333/HK)が1.7%高で引けた。
 再生可能エネルギー発電や電力設備の銘柄群も物色される。中国高速伝動設備集団(658/HK)が4.4%高、新疆金風科技(2208/HK)が2.6%高、陽光能源HD(757/HK)が4.3%高、新特能源(1799/HK)が2.8%高、東方電気(1072/HK)が6.3%高、ハルビン電気(1133/HK)が4.0%高で前場取引を終えた。
 半面、カジノや旅行代理店のレジャー関連はさえない。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)と新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)がそろって2.3%安、縦横遊HD(WWPKGホールディングス:8069/HK)が5.8%安、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が1.3%安と値を下げた。
 石炭や天然ガスの銘柄群も安い。エン鉱能源集団(1171/HK)が5.1%、中国神華能源(1088/HK)が4.0%、中国中煤能源(1898/HK)が3.3%、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が6.0%、華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が4.7%ずつ下落した。
 ほか、段ボール原紙メーカーの玖龍紙業(ナイン・ドラゴンズ・ペーパー:2689/HK)が2.7%安。中間決算の3割減益が嫌気された。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.55%高の3476.15ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬品株、消費関連株、素材株、公益株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。銀行・保険株、不動産株、空運株も売られた。


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