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2022/02/15 13:43

香港前場:ハンセン0.7%安で3日続落、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 15日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比172.93ポイント(0.70%)安の24383.64ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が84.75ポイント(0.98%)安の8533.73ポイントとそろって3日続落した。売買代金は563億9510万香港ドルとなっている(14日前場は644億3590万香港ドル)。
 内外の不透明感が重しとなる流れ。ウクライナを巡る地政学リスクが高まっているほか、香港域内の新型コロナウイルス感染再拡大が不安視された。香港の新型コロナ新規感染者数は連日で過去最多を更新。「ゼロコロナ」政策を掲げていることもあり、行動抑制は一段と強化されている。景気下振れも懸念された。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。本土株高が支えに、指数は一時、プラス圏で推移した。(亜州リサーチ編集部)
 金融セクターが下げを主導する。中銀香港(2388/HK)が3.5%安、HSBC(5/HK)が1.4%安、中国農業銀行(1288/HK)が2.9%安、中国工商銀行(1398/HK)が2.7%安、中国人寿保険(2628/HK)が3.9%安、中国平安保険(2318/HK)が3.6%安で引けた。
 空運セクターも安い。中国南方航空(1055/HK)が5.0%、中国国際航空(753/HK)が4.5%、中国東方航空(670/HK)が3.0%ずつ下落した。
 非鉄・鉄鋼セクターもさえない。江西銅業(358/HK)が3.1%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.0%安、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が2.0%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.5%安と値を下げた。
 半面、医薬品セクターは高い。四環医薬HD集団(460/HK)が8.8%、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が8.1%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が5.6%ずつ上昇した。
 半導体セクターもしっかり。晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が5.2%高、華虹半導体(1347/HK)が4.6%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.1%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.0%高と値を上げた。業界団体のまとめによれば、中国の半導体売上高は2021年に前年比27.1%増。22年も安定的な伸びを見込んでいる。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.40%高の3442.51ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬品株、消費関連株、素材株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。銀行・保険株、不動産株も売られた。



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