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2021/11/17 13:25

香港前場:ハンセン0.5%安で7日ぶり反落、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 17日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比118.59ポイント(0.46%)安の25595.19ポイントと7日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も51.68ポイント(0.56%)安の9174.13ポイントと反落した。売買代金は620億4980万香港ドルとなっている(16日前場は659億2410万香港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数は前日まで6連騰し、足もとでは約3週ぶりの高値を回復していた。中国発の新規材料に乏しい中、国内景気の鈍化懸念も蒸し返される。15日に公表された10月の各種経済統計では、不動産関連の各指標が軒並み低迷した。また、新型コロナウイルス国内感染が足もとで減少しているにもかかわらず、中国各地で入境制限が強化されていることも不安要素だ。ただ、下値は限定的。前日開催されたオンラインでの米中首脳会談が無事終了し、米中関係の過度な悪化懸念は薄らいでいる。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.3%安、ガラス生産の信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が2.6%安、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(ワーフ・リアル・エステート・インベストメント:1997/HK)が2.2%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。融創中国HD(1918/HK)が2.8%、広州富力地産(2777/HK)が1.9%、合景泰富地産HD(1813/HK)が1.6%ずつ下落した。
 家電や食品飲料の消費セクターもさえない。海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)が2.6%安、創維集団(スカイワース・グループ:751/HK)が2.4%安、中国旺旺HD(151/HK)が2.7%安、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.2%安で前場取引を終えた。
 他の個別株動向では、前日引け後に決算発表したオンラインゲーム中国大手の網易(ネットイース:9999/HK)が3.7%安。同社の7〜9月期決算は6%増益にとどまり、市場予想をやや下回った。
 半面、自動車セクターは高い。五菱汽車集団HD(305/HK)が6.1%、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が5.8%、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が2.0%ずつ上昇した。小鵬汽車に関しては、ハンセン指数の構成銘柄に採用されるとの期待も追い風。株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は今週19日の香港マーケット終了後、四半期ごとのハンセン指数構成銘柄の定期見直し結果を公表する予定だ。一部メディアは、時価総額の大きさから、小鵬汽車の採用可能性を指摘している。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.21%高の3529.26ポイントで前場の取引を終了した。資源・素材株が高い。ハイテク株、自動車株、防衛関連株、インフラ関連株の一角なども買われた。半面、金融株は安い。不動産株、医薬品株、食品飲料株も売られた。



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