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2022/02/04 13:33

香港前場:ハンセン2.7%高で続伸、車とスポーツ用品の上げ目立つ 無料記事

 春節(旧正月)連休明け4日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比645.05ポイント(2.71%)高の24447.31ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が185.76ポイント(2.22%)高の8535.71ポイントとそろって続伸した。売買代金は641億7720万香港ドルとなっている(短縮取引の1月31日は651億3460万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が持続する流れ。中国景気の鈍化懸念がくすぶる中、当局は財政や金融で景気を支えるとの見方が一段と強まった。連休前の中国本土では、中国人民銀行(中央銀行)が連日で厚めの資金供給を実施している。また、中国メディアが報じたところによれば、今年1月の専項債(公益事業向けに資金調達する特別地方債)発行額は、前月比で倍増の6989億人民元に拡大した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(64のうち61が上昇)。個別では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が6.7%高、電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)と電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)がそろって6.3%高と上げが目立った。BYDに関しては、1月の新車販売が前年同月比で125%増加したことも好感されている。
 セクター別では、電気自動車(EV)メーカーを中心に自動車が急伸。上記したBYDのほか、理想汽車(2015/HK)が12.4%高、小鵬汽車(9868/HK)が9.7%高、五菱汽車集団HD(305/HK)が3.7%高で引けた。1月販売実績では、理想汽車が128%増、小鵬汽車が115%増とそれぞれ大幅に伸びている。
 中国スポーツ用品セクターも高い。李寧(2331/HK)が5.8%、特歩国際(1368/HK)が4.5%、安踏体育用品(2020/HK)が4.1%ずつ上昇した。大型スポーツイベントの開催で、需要増の思惑が広がる。北京冬季五輪は、本日午後9時(日本時間)に開会式が行われる(2月20日閉会)。
 香港拠点の銀行セクターも物色される。渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)が4.9%高、HSBC(5/HK)が4.6%高、恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が3.1%高、東亜銀行(23/HK)が2.9%高と値を上げた。欧米の金利高が香港域内に波及すると期待されている。イングランド銀行(英中央銀行)は3日、政策金利を追加で引き上げた。米連邦準備理事会(FRB)は、3月利上げを示唆している。
 エアラインや代理店など旅行関連セクターもしっかり。中国国際航空(753/HK)が3.4%高、中国南方航空(1055/HK)が3.2%高、同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が3.6%高、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が3.5%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは春節連休が続き、本日4日も休場となっている(取引再開は7日)。



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