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2021/11/30 13:39

香港前場:ハンセン1.1%安で3日続落、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 30日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比260.56ポイント(1.09%)安の23591.68ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が92.94ポイント(1.09%)安の8405.32ポイントとそろって3日続落した。売買代金は754億2280万香港ドルとなっている(29日前場は827億7270万香港ドル)。
 経済活動の停滞が懸念される流れ。香港域内ではこれまでに、新型コロナ変異ウイルス(オミクロン)感染者が3人確認され、他国からの入境禁止措置を拡大した。感染はアフリカや欧州、オーストラリア、カナダなどにも広がっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(チャイナ・リソーシズ・ランド:1109/HK)が4.1%安、ビール大手の百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が3.6%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.3%安と下げが目立った。
 セクター別では、天然ガス関連が安い。中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が19.0%、華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が4.1%、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が2.4%ずつ下落した。中国燃気については、中間決算の2割減益も売り材料視されている。
 エアラインや代理店、カジノなどレジャー関連もさえない。中国国際航空(753/HK)と中国南方航空(1055/HK)がそろって1.8%安、同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が2.8%安、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.2%安と値を下げた。
 半面、半導体セクターは高い。華虹半導体(1347/HK)が8.6%、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が5.1%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.1%ずつ上昇した。米ハイテク株高が追い風。昨夜の米市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4.1%高と急伸し、史上最高値に接近した。
 このほか、材料のある個別銘柄も物色される。自動車メーカー中堅の広州汽車集団(2238/HK)が3.9%高。同社は昨日引け後、「混合所有制改革」を推進し、新エネルギー車(NEV)事業の統合・再編に乗り出す戦略を打ち出した。不動産管理サービスの碧桂園服務HD(カントリー・ガーデン・サービス・ホールディングス:6098/HK)は1.8%高。同社は29日引け後、自社株買いの実施計画を発表した。李長江・総裁兼執行取締役(または夫人の黄氏)も向こう2週間内に、流通市場で碧桂園服務株を買い増しする予定という。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.23%高の3571.01ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。資源・素材株、自動車株、インフラ関連株、公益株、不動産株なども買われた。半面、食品飲料株は安い。医薬品株、海運株、銀行・保険株も売られた。


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