/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2022/02/25 13:25

香港前場:ハンセン0.2%安で続落、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 25日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比35.53ポイント(0.16%)安の22866.03ポイントと続落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は2.62ポイント(0.03%)高の8033.52ポイントと小反発した。売買代金は789億2540万香港ドルとなっている(24日前場は872億3630万香港ドル)。
 外部環境の不透明感が重しとなる流れ。ウクライナ情勢を巡っては、ロシア軍が24日、首都キエフを含む14地域を攻撃した。空港を含む軍事施設83カ所を破壊したほか、チェルノブイリ原子力発電所などを掌握したもよう。それに対し、欧米はさらに強力な制裁措置を発動している。世界経済の混乱も警戒された。ただ、下値は限定的。前日の下げが大きかっただけに、自律反発狙いの買いもみられる。また、中国経済対策の期待感も相場を支えた。中国では来週末の3月5日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕する。景気テコ入れに向け、各種方針が打ち出される見通しだ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が3.2%安、金融大手グループのHSBC(5/HK)が3.1%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.0%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国不動産が安い。上記した龍湖集団HDのほか、融創中国HD(1918/HK)と万科企業(2202/H)がそろって3.3%、中国金茂HD(817/HK)が3.2%ずつ下落した。
 石油・石炭セクターもさえない。中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.7%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.4%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.3%安、エン鉱能源集団(1171/HK)が3.9%安、中国中煤能源(1898/HK)が2.2%安、中国神華能源(1088/HK)が2.1%安で引けた。
 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄はしっかり。ハンセン科技指数は1.5%高と反発した(前日は4.3%安で指数公表以来の安値を更新)。個別では、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(金蝶国際ソフト:268/HK)が7.8%高、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が7.7%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が5.1%高と値を上げている。
 医薬品セクターも高い。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が7.6%、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が6.0%、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が5.8%、四環医薬HD集団(460/HK)が2.4%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.54%高の3448.35ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬品株、素材株、消費関連株、公益株、インフラ関連株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。銀行・保険株、不動産株も売られた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース