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2022/01/26 13:26

香港前場:ハンセン0.2%高で3日ぶり反発、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 26日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比39.70ポイント(0.16%)高の24283.31ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が13.89ポイント(0.16%)高の8517.24ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は697億1070万香港ドルとなっている(25日前場は720億760万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が強まる流れ。中国財政部の許宏才・副部長は25日の記者会見で、「2022年も引き続き減税拡大と手数料削減を進めていく」と述べた。中国人民銀行(中央銀行)による連日の資金供給も改めて材料視されている。人民銀は26日、リバースレポを通じ満期分との差引で1000億人民元を市中に供給した。前日の差引500億人民元からさらに増額している。ただ、上値は限定的。世界経済の成長鈍化が懸念されたほか、米金融政策を見極めたいとするスタンスが重しとなっている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技指数は0.7%高と他の指数をアウトパフォームした(前日は2.7%安で、構成銘柄は全て下落)。構成銘柄では、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が5.3%高、オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が3.1%高、インターネット検索中国最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)が1.9%高と上げが目立っている。
 太陽光や風力の再生可能エネルギー発電関連も高い。信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が8.4%、保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が4.1%、龍源電力集団(916/HK)が6.9%、新疆金風科技(2208/HK)が2.9%ずつ上昇した。政策支援の動きが改めて期待されている。習近平・国家主席は先ごろ開催された政治局の学習会で、カーボンニュートラルの実現に向けて積極的なエネルギー開発を進めなければならないと強調した。
 ゼネコンやプラント建設、エンジニアリングなどインフラ建設関連も物色される。中国中鉄(390/HK)が2.1%高、中国鉄建(1186/HK)が1.5%高、中国交通建設(1800/HK)が1.3%高、中リョ国際工程(2068/HK)が3.0%高、中国冶金科工(1618/HK)が1.9%高で引けた。
 半面、医薬品セクターは安い。薬明生物技術(ウーシーバイオロジクス:2269/HK)が5.1%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が4.9%、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が2.8%、上海復星医薬集団(2196/HK)が2.4%ずつ下落した。
 自動車セクターもさえない。小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が2.5%安、吉利汽車HD(175/HK)が1.9%安、長城汽車(2333/HK)が1.5%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14%高の3437.98ポイントで前場の取引を終了した。資源・素材株が高い。発電・設備株、インフラ関連株、金融株、半導体株、自動車株なども買われた。半面、医薬品株は安い。食品飲料株も売られた。


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