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2022/02/17 17:39

香港大引:ハンセン0.3%高で続伸、中国経済対策に期待感 無料記事

17日の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比73.87ポイント(0.30%)高の24792.77ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が32.46ポイント(0.37%)高の8711.40ポイントと小幅ながらそろって続伸した。売買代金は1046億170万香港ドルとなっている(16日は1017億9020万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)の易綱・総裁は、緩和的な金融政策を柔軟に維持していく方針を示した。李克強・首相は、企業向け減税を強化するよう各部署に指示している。ただ、上値は重い。新型コロナウイルス感染再拡大の警戒感もくすぶっているほか、ウクライナ情勢を巡るネガティブニュースが不安視された。ロシアメディアは17日(日本時間)、「親ロシア派武装勢力が実効支配する東部地区に、ウクライナ政府軍が砲撃を加えた」などと報道。香港の指数は急速に値を下げる場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が6.1%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が3.5%高、電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が2.7%高と上げが目立った。
 セクター別では、食品飲料関連が高い。農夫山泉(9633/HK)と中糧家佳康食品(COFCOジョイカム・フーズ:1610/HK)がそろって2.0%、中国旺旺HD(151/HK)が1.9%、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が1.6%ずつ上昇した。
 太陽光発電の関連銘柄もしっかり。福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が4.3%高、保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が3.2%高、新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)と中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)がそろって2.7%高で引けた。
 半面、不動産管理サービスの銘柄群は安い。世茂服務HD(873/HK)が5.4%、保利物業発展(6049/HK)が3.3%、融創服務HD(1516/HK)が2.3%ずつ下落した。
 香港に拠点を置く銀行セクターもさえない。渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)が2.2%安、中銀香港(2388/HK)が1.7%安、東亜銀行(23/HK)が1.1%安、HSBC(5/HK)が0.9%安で取引を終えた。
 一方、本土マーケットは小幅に3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%高の3468.04ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。素材株、エネルギー株、公益株、防衛関連株、銀行株なども買われた。半面、不動産株は安い。消費関連株、医薬品株、保険・証券株、空運株も売られた。

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