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2022/02/15 17:37

香港大引:ハンセン0.8%安で3日続落、金融セクター下げ主導 無料記事

 15日の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比200.86ポイント(0.82%)安の24355.71ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が90.21ポイント(1.05%)安の8528.27ポイントとそろって3日続落した。売買代金は1141億3910万香港ドルとなっている(14日は1138億3790万香港ドル)。
 内外の不透明感が重しとなる流れ。ウクライナを巡る地政学リスクが高まっているほか、香港域内の新型コロナウイルス感染再拡大が不安視された。香港の新型コロナ新規感染者数は過去最多を連日更新。「ゼロコロナ」政策を掲げていることもあり、行動抑制は一段と強化されている。景気下振れも懸念された。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。本土株高が支えになり、指数は一時、プラス圏で推移した。(亜州リサーチ編集部)
 金融セクターが下げを主導する。中銀香港(2388/HK)が4.1%安、中国建設銀行(939/HK)が2.9%安、中国工商銀行(1398/HK)が2.7%安、HSBC(5/HK)が1.7%安、中国人寿保険(2628/HK)と中国平安保険(2318/HK)がそろって3.5%安で引けた。
 石油・石炭セクターも安い。中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.6%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.5%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.6%、中国中煤能源(1898/HK)が4.2%、エン鉱能源集団(ヤンクアン・エナジー・グループ:1171/HK)が1.4%ずつ下落した。
 中国不動産セクターもさえない。世茂集団HD(813/HK)が3.6%安、広州富力地産(2777/HK)が3.1%安、龍湖地産(960/HK)が2.3%安、碧桂園HD(2007/HK)が2.0%安と値を下げた。
 半面、医薬品セクターは高い。四環医薬HD集団(460/HK)が19.4%、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が10.1%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が4.6%、康哲薬業HD(867/HK)が5.2%ずつ上昇した。
 半導体セクターもしっかり。華虹半導体(1347/HK)が5.3%高、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が3.9%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)と中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)がそろって1.7%高と値を上げた。業界団体のまとめによれば、2021年の中国半導体売上高は前年比27.1%増。22年も安定的な伸びが見込まれるという。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.50%高の3446.09ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬品株、消費関連株、素材株、証券株なども買われた。半面、銀行・保険株は安い。エネルギー株、不動産株、公益株、空運株、メディア関連株も売られた。




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