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2022/02/14 13:34

香港前場:ハンセン1.3%安で続落、上海総合は0.6%下落 無料記事

 週明け14日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比312.45ポイント(1.25%)安の24594.21ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が149.49ポイント(1.70%)安の8634.90ポイントと小幅ながらそろって続落した。売買代金は644億3590万香港ドルとなっている(11日前場は708億470万香港ドル)。
 内外環境の不透明感で売られる流れ。ウクライナ情勢の混迷化や米金融引き締めの加速が不安視されたほか、香港域内で新型コロナウイルスの新規感染者数が高止まりしていることも懸念された。原油や穀物などの市況高を背景に、インフレ高進の警戒感も一段と強まっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が5.9%安、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が5.3%安、オンラインゲーム中国大手の網易(ネットイース:9999/HK)が4.6%安と下げが目立っている。
 セクター別では、中国の不動産が安い。上記した碧桂園服務HDや華潤置地のほか、雅居楽集団HD(3383/HK)が7.3%、融創中国HD(1918/HK)が9.7%、万科企業(2202/HK)が4.9%ずつ下落した。デベロッパーの成長鈍化を警戒。万科企業の郁亮・取締役会主席はこのほど、中国の不動産業界が利益10%程度の「薄利業界」になったとの見解を示した。
 保険・証券セクターもさえない。中国平安保険(2318/HK)が3.5%安、中国人寿保険(2628/HK)が3.1%安、広発証券(1776/HK)が6.8%安、中信証券(6030/HK)が3.7%安で前場取引を終えた。
 半面、原油生産・掘削の銘柄群は高い。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.1%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.5%、中海油田服務(2883/HK)が4.8%ずつ上昇した。原油高が追い風。先週末のWTI原油先物は3.6%高と大幅に3日続伸し、約7年4カ月ぶりの高値を一時付けた。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.63%安の3441.23ポイントで前場の取引を終了した。金融株が下げを主導する。不動産株、公益株、ハイテク株、インフラ関連株、自動車株、運輸株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。食品飲料株、娯楽・メディア株も買われた。



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