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2021/11/04 17:40

香港大引:ハンセン0.8%高で8日ぶり反発、BYDは7.8%上昇 無料記事

 4日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比200.44ポイント(0.80%)高の25225.19ポイントと8日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が96.13ポイント(1.09%)高の8953.12ポイントと9日ぶりにそれぞれ反発した。売買代金は1186億610万香港ドルとなっている(3日は1198億4870万香港ドル)。
 外部環境の改善で買われる流れ。早期の米利上げ観測が後退した。昨夜の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、予想通り米連邦準備理事会(FRB)がテーパリング(量的緩和の縮小)開始を決定したが、パウエルFRB議長はその後の会見で「テーパリングが利上げに直結することはない」と強調した。中国経済回復ペースの鈍化懸念などで指数は弱含む場面がみられたものの、中盤から上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が7.8%高、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(ワーフ・リアル・エステート・インベストメント:1997/HK)が4.1%高、中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)が4.0%高と上げが目立った。BYDについては、足もとの自動車販売増が材料視されている。今年10月の実績では、新車販売が前年同期比で88%増加。うち新エネルギー車(は3.5倍に膨らんだという。
 セクター別では、NEV関連が高い。上記したBYDのほか、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)、五菱汽車集団HD(305/HK)がそろって4.3%上昇した。
 再生可能エネルギー発電や電力設備の銘柄群も物色される。中国高速伝動設備集団(658/HK)が15.6%高、新疆金風科技(2208/HK)が11.6%高、陽光能源HD(757/HK)が2.1%高、保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が8.8%高、ハルビン電気(ハルビン・エレクトリック:1133/HK)が9.1%高、東方電気(1072/HK)が8.6%高で引けた。
 半面、中国不動産セクターは安い。佳兆業集団HD(カイサ・グループ:1638/HK)が15.1%、融創中国HD(1918/HK)が2.9%、華潤置地(1109/HK)が2.0%ずつ下落した。深セン拠点の佳兆業に関しては、「子会社が発行した理財商品の支払いが出来なかったようだ」と佳兆業関係者が4日に述べている。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.81%高の3526.87ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。消費関連株、公益株、素材株、医薬品株なども買われた。半面、不動産株は安い。金融株、エネルギー株、海運株も売られた。




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