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2022/02/18 13:24

香港前場:ハンセン0.5%安で3日ぶり反落、上海総合は0.02%上昇 無料記事

 18日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比117.86ポイント(0.48%)安の24674.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が34.06ポイント(0.39%)安の8677.34ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は509億8940万香港ドルとなっている(17日前場は559億9720万香港ドル)。
 香港経済の成長鈍化が改めて不安視される流れ。新型コロナウイルスの1日当たり新規感染者数は、17日に6000人を初めて突破した。感染再拡大に歯止めがかからない中、行動抑制の強化などで経済活動が縮小すると懸念されている。ウクライナ情勢を巡る不透明感も逆風。ウクライナ東部では、親ロシア派武装勢力による停戦違反が相次いでいると伝わった。一部メディアは18日午前(日本時間)、「ブリンケン米国務長官は来週末、ラブロフ露外相と会談する」と報じたが、懸念は払しょくされていない。指数は一時下げ渋りをみせたものの、改めて売りが広がっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が4.3%安、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が3.3%安、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が2.7%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の発電が安い。華能国際電力(902/HK)が2.1%、龍源電力集団(916/HK)が2.0%、華電国際電力(1071/HK)が1.7%、中国広核電力(CGNパワー:1816/HK)が1.3%ずつ下落した。
 教育サービスの銘柄群もさえない。希望教育集団(1765/HK)が6.9%安、中国宇華教育集団(6169/HK)が4.7%安、民生教育集団(1569/HK)が2.2%安、中国楓葉教育集団(1317/HK)が2.1%安で引けた。
 半面、中国不動産セクターは高い。華潤置地(1109/HK)が3.4%、中国海外発展(688/HK)が2.1%、万科企業(2202/HK)が2.0%、融創中国HD(1918/HK)が1.9%ずつ上昇した。産業支援の動きが好感される。中原地産研究院の最新調査によれば、年初来で各地方政府が発表した不動産関連政策は約80件に上り、うち住宅市場の安定を目的とする支援策が40件近くを占めた。
 一方、本土マーケットは小幅に4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%高の3468.56ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。エネルギー株、公益株、医薬品株、銀行・保険株、メディア関連株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。自動車株、証券株、素材株の一角も売られた。



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