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2021/11/23 17:31

香港大引:ハンセン1.2%安で5日続落、ネット株に売り 無料記事

 23日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比299.76ポイント(1.20%)安の24651.58ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が102.11ポイント(1.14%)安の8827.67ポイントとそろって5日続落した(ハンセン指数は約1カ月半ぶりの安値水準)。売買代金は1298億6100万香港ドルとなっている(22日は1292億180万香港ドル)。
 中国景気の鈍化懸念が投資家心理を冷やす流れ。中国人民大学系のシンクタンク、中国マクロ経済フォーラム(CMF)は最新リポートで、今年第4四半期(10〜12月)の中国GDP(国内総生産)成長率が3.9%になるとの見通しを示している。第3四半期(7〜9月)の4.9%から一段と鈍化する見込みだ。米ハイテク株安も逆風。昨夜の米株市場では、米金利上昇で割高感が意識されたハイテク株など高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が大きく売られた。香港でもその流れを継ぎ、ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は1.4%下落し、他の指数をアンダーパフォームしている。(亜州リサーチ編集部)
 ネット株に売りが先行。ハンセン科技指数の構成銘柄では、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.1%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.0%安、騰訊HD(テンセント:700/HK)が2.7%安と値を下げている。米ハイテク株安に加え、増税観測も不安視された。大型のインターネットプラットフォーマーに対し、中国政府が「データ税」を導入するとの観測が浮上。格差是正を目指す「共同富裕」を掲げる中国当局は、ネット大手に対して利益の還元を求めていく方針という。
 家電やスポーツ用品の消費セクターも安い。創維集団(スカイワース・グループ:751/HK)が10.8%、TCL電子HD(1070/HK)が2.3%、李寧(2331/HK)が5.4%、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が4.8%ずつ下落した。
 医薬品セクターもさえない。薬明生物技術(ウーシーバイオロジクス:2269/HK)が4.2%安、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が2.7%安、中国生物製薬(1177/HK)が2.1%安、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が1.6%安で引けた。
 半面、中国不動産セクターは高い。中国恒大集団(3333/HK)が6.5%、広州富力地産(2777/HK)が6.4%、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.2%ずつ上昇した。産業支援の動きが好感される。外電は22日、「中国の金融当局は、一部の銀行に不動産事業向け融資の拡大を指示した」と関係筋の話として報じた。
 鉄鋼セクターも物色される。重慶鋼鉄(1053/HK)が4.7%高、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が4.1%高、中国東方集団HD(581/HK)が1.9%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.8%高で取引を終えた。不動産開発の持ち直しで、鉄鋼需要も増加すると期待されている。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.20%高の3589.09ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。鉄鋼株、源株、食品飲料株、銀行・証券株、インフラ関連株、公益株なども買われた。半面、自動車株は安い。半導体株、保険株も売られた。



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