15日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比13.90ポイント（0.38％）安の3647.63ポイント（上海A株指数は0.38％安の3823.12ポイント）と続落した。
　国内消費伸び悩みが嫌気される流れ。取引時間中に公表された11月の各種経済統計では、小売売上高の伸びが前年同月比3.9％にとどまり、市場予想（4.7％）や前月実績（4.9％）を大幅に下回った。米国の対中圧力も不安視される。外電が15日、消息筋情報として伝えたところによれば、ICファウンドリ中国最大手の中芯国際集成電路製造（SMIC：688981/SH、981/HK）に対し、米バイデン政権がより厳しい制裁措置を検討しているもようだ。半導体製造装置の輸出規制強化などが検討されているという。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、消費関連の下げが目立つ。醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品（603288/SH）が3.2％安、免税店運営の中国旅遊集団中免（601888/SH）が2.1％安、家電メーカーの海爾智家（600690/SH）が1.9％安、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車（601633/SH）が1.5％安、乳製品大手の内蒙古伊利実業（600887/SH）が1.4％安で引けた。
　半導体株もさえない。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電（600703/SH）が2.5％、パワー半導体の杭州士蘭微電子（600460/SH）が1.6％ずつ下落した。上海市場のハイテク企業向け市場「科創板」では、上述のSMIC株が1.6％値を下げている。そのほか医薬品株、素材株、空運株、銀行・保険株なども売られた。
　半面、発電株は急伸。華電国際電力（600027/SH）がストップ高、上海電力（600021/SH）が8.0％高、華能国際電力（600011/SH）が7.1％高で取引を終えた。エネルギー株、海運株、不動産株、証券株も買われている。　
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.21ポイント（0.07％）安の281.95ポイント、深センB株指数が5.90ポイント（0.49％）安の1192.31ポイントで終了した。




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