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2022/02/22 13:32

香港前場:ハンセン3.0%安で3日続落、上海総合は1.4%下落 無料記事

 22日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比713.44ポイント(2.95%)安の23456.63ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が243.73ポイント(2.88%)安の8212.26ポイントとそろって3日続落した。売買代金は801億770万香港ドルにやや拡大している(21日前場は680億30万香港ドル)。
 世界経済の混乱が警戒される流れ。ウクライナを巡るロシアと欧米の対立が激化する中、原油先物価格は急伸している。急速な資源価格の上昇は、企業収益の足かせになると危ぐされた。香港域内の新型コロナウイルス感染再拡大の影響や、ネット企業に対する締め付けなども引き続き売り材料視されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面安の商状(構成64のうち下落61)。個別では、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が10.2%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が6.0%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、ガス供給関連が安い。上記した新奥能源のほか、華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が7.0%、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が6.7%、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が4.7%ずつ下落した。
 ハンセン科技指数構成銘柄のネット関連もさえない。前記した美団のほか、衆安在線財産保険(6060/HK)が5.7%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.1%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.9%安、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が3.1%安で前場取引を終えた。Eコマース中国最大手のアリババに関しては、傘下マ蟻集団(アント・グループ)に金融当局の調査が入ったとの観測が逆風。報道によれば、当局は国有大手企業や金融機関に対し、アントとの取引状況を報告するよう指示したという。
 旅行代理店やカジノのレジャー関連も売られる。縦横遊HD(WWPKGホールディングス:8069/HK)が6.8%安、東瀛遊HD(EGLホールディングス:6882/HK)が4.1%安、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が3.7%安、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.4%安、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が3.1%安で引けた。
 他の個別株動向では、ロシアに拠点を置くアルミ生産大手のユナイテッド・カンパニー・ルーサル(486/HK)が18.7%安。ロシアの通貨ルーブルが急落するなど、同国経済の不安定化懸念がマイナス材料だ。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.36%安の3443.15ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。医薬品株、公益株、金融株、運輸株、インフラ関連株、不動産株なども売られた。半面、半導体株は高い。石炭・石油株の一角も買われた。



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