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2021/11/03 13:22

香港前場:ハンセン1.0%安で7日続落、上海総合は0.4%下落 無料記事

 3日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比242.66ポイント(0.97%)安の24857.01ポイントと7日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が64.87ポイント(0.73%)安の8798.96ポイントと8日続落した。売買代金は678億590万香港ドルとなっている(2日の前場は791億7800万香港ドル)。
 新型コロナウイルス感染再拡大が不安視される流れ。国家衛生健康委員会の最新発表(3日付)によると、2日に新たに確認された感染者は109人となった。新規感染者が100人を超えるのは、今年8月10日以来、約3カ月ぶり。うち93人が国内での感染者で、国内感染者の数が急速に増えている(前日は54人)。北京冬季オリンピックの開催を来年に控えていることもあり、政府は「ゼロコロナ政策」を推進。各地で行動規制が強化される中、経済活動の停滞が懸念される状況だ。自律反発狙いの買いなどで指数はプラス圏で推移する場面がみられたものの、上値は重く、前引けにかけて下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が8.5%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.0%安、中国ニット衣料最大手である申洲国際集団HD(2313/HK)が4.4%安と下げが目立った。
 セクター別では、マカオ・カジノが安い。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.7%、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が1.5%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が1.4%ずつ下落した。
 天然ガス関連もさえない。港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が3.0%安、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が2.4%安、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が2.2%安で引けた。
 半面、石炭セクターは高い。エン州煤業(1171/HK)が7.8%、中国中煤能源(1898/HK)が2.6%、中国神華能源(1088/HK)が2.4%ずつ上昇した。
 中国不動産セクターも物色される。広州富力地産(2777/HK)が4.6%高、万科企業(2202/HK)が3.5%高、碧桂園HD(2007/HK)が1.9%高で前場取引を終えた。不動産向け融資の回復を好感。報道によれば、中国の金融機関による不動産向け融資が10月、前月比、前年同月比でともに大幅な伸びを示したもようだ。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.38%安の3492.46ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、素材株、銀行株、空運株なども売られた。半面、不動産株は高い。エネルギー株、公益株、医薬品株、海運株、保険・証券株も買われた。


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