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2021/11/26 17:29

香港大引:ハンセン2.7%安で3日ぶり大幅反落、ハイテク株急落 無料記事

 26日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比659.64ポイント(2.67%)安の24080.52ポイントと3日ぶりに大きく反落し、7週ぶりの安値を切り下げた。本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も233.65ポイント(2.65%)安の8576.07ポイントと急反落している。売買代金は1297億9100万香港ドルに増加した(25日は1086億1410万香港ドル)。
 新型コロナウイス感染再拡大の警戒感が強まる流れ。香港政府は25日夜、渡航者2人から南アフリカで確認された新たなコロナ変異株を検出したと発表した。欧州でも感染再拡大に歯止めがかからず、複数の国が行動規制を強化している。また、中国当局によるインターネット企業への締め付け懸念が再燃。ハンセン指数は下げ幅を段階的に広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(60のうち59が下落)。コロナ変異株への懸念から、中でもマカオ・カジノ株の下げが目立った。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が7.2%安、同業の銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が6.9%安で引けている。
 大型ネット株も急落。阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.7%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.9%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.0%安で引けた。テンセントに関しては、同社チャットアプリ「微信(ウィーチャット)」について、複数の国有企業が従業員の使用を制限していると報じられた。このほか、決済サービスに対する当局の規制強化や、滴滴出行(DIDI/NYSE)に対する米上場廃止要請などの観測も伝わっている。
 半面、医薬品株の一角は逆行高。石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が0.7%高で引け、ハンセン銘柄で唯一の値上がりとなった。ハンセン銘柄以外では、勝獅貨櫃(シンガマス・コンテナ:716/HK)が20.7%急伸。同社は売掛金の前倒し回収と、特別配当の実施を表明している。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.56%安の3564.09ポイントで取引を終了した。エネルギー株が安い。金融株、建材株、自動車株なども売られた。半面、医薬品株は高い。鉄鋼株、環境関連株も買われた。


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