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2021/11/03 16:25

中国大引:上海総合0.2%安で3日続落、ハイテク関連に売り 無料記事

 3日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比7.09ポイント(0.20%)安の3498.54ポイント(上海A株指数は0.20%安の3666.51ポイント)と3日続落している。約2カ月ぶりの安値水準を切り下げた。
 新型コロナウイルス感染再拡大が不安視される流れ。国家衛生健康委員会の最新発表(3日付)によると、2日に新たに確認された感染者は109人となった。新規感染者が100人を超えるのは、今年8月10日以来、約3カ月ぶり。うち93人が国内での感染者で、国内感染者の数が急速に増えている(前日は54人)。北京冬季オリンピックの開催を来年に控えていることもあり、政府は「ゼロコロナ政策」を推進。各地で行動規制が強化される中、経済活動の停滞が懸念される状況だ。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。このところの下落基調を受け、自律反発狙いの買いも散見され、指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が2.9%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が3.2%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が2.2%安で引けた。
 太陽光発電の素材関連も急落。隆基緑能科技(601012/SH)が9.0%、天合光能(Trina Solar:688599/SH)が5.4%ずつ下落した。「米税関が隆基緑能科技の製品を差し押さえた」と伝わったことなどが売り材料視されている。このほか、自動車株、酒造・食品株、素材株、銀行株、防衛関連株、空運株なども売られた。
 半面、不動産株は高い。保利地産(600048/SH)が5.6%、金地集団(600383/SH)が4.3%ずつ上昇した。不動産向け融資の回復を好感。報道によれば、中国の金融機関による不動産向け融資が10月、前月比、前年同月比でともに大幅な伸びを示したもようだ。そのほか、エネルギー株、公益株、医薬品株、海運株、保険株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.34ポイント(0.50%)高の271.89ポイント、深センB株指数が0.54ポイント(0.05%)高の1153.05ポイントで終了した。




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