/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2021/12/02 13:45

香港前場:ハンセン0.2%高で続伸、上海総合は横ばい 無料記事

 2日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比55.08ポイント(0.23%)高の23714.00ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が41.42ポイント(0.49%)高の8467.66ポイントとそろって続伸した。売買代金は861億9310万香港ドルとなっている(1日前場は798億5370万香港ドル)。
 中国経済の成長期待が相場を支える流れ。劉鶴・副首相が11月30日、国内経済が年初以来、回復を続けているとしたうえで、「来年の中国経済にも、充分な信頼感を抱いている」と述べたことを引き続き材料視している。新型コロナ変異ウイルス(オミクロン)の警戒感で売り先行したものの、下値は堅く、指数は中盤からプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産の上げが目立つ。碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が3.5%高、中国海外発展(688/HK)と龍湖集団HD(960/HK)がそろって3.1%高で引けた。
 エネルギー関連も高い。都市ガス供給の中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が8.4%、石炭大手のエン州煤業(1171/HK)が3.2%、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.0%ずつ上昇した。
 中国金融セクターもしっかり。招商銀行(3968/HK)が2.4%高、中国建設銀行(939/HK)が1.9%高、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が2.2%高、中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が1.8%高、広発証券(1776/HK)が3.9%高、中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)が3.6%高と値を上げた。
 ゼネコンやセメントのインフラ建設関連も物色される。中国鉄建(1186/HK)が1.9%高、中国交通建設(1800/HK)が1.5%高、中国建材(3323/HK)が4.1%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.3%高で前場取引を終えた。
 半面、非鉄セクターは安い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.9%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.4%、江西銅業(358/HK)が2.9%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.5%ずつ下落した。
 スマートフォン部材や設備・工事の通信関連もさえない。瑞声科技HD(2018/HK)が4.2%安、舜宇光学科技(2382/HK)が3.3%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が4.0%安、京信通信系統HD(2342/HK)が2.2%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは、ほぼ横ばい。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14ポイント高の3577.03ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。エネルギー株、自動車株、銀行株、海運株、インフラ関連株の一角も買われた。半面、ハイテク株は安い。医薬品株、公益株、非鉄株、食品飲料株も売られた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース