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2021/12/10 16:29

中国大引:上海総合0.2%安で4日ぶり反落、不動産株に売り 無料記事

 10日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比6.69ポイント(0.18%)安の3666.35ポイント(上海A株指数は0.18%安の3842.97ポイント)と4日ぶりに反落した。
 中国景気の鈍化懸念が改めて意識される流れ。前日引け後に発表された11月の金融統計では、人民元建て新規融資とマネーサプライ(通貨供給量)M2がそれぞれ予想を下回った。中国不動産業を巡る懸念も重し。格付け大手のフィッチ・レーティングスは9日、流動性危機に直面する中国恒大集団(3333/HK)と佳兆業集団HD(カイサ・グループ・ホールディングス:1638/HK)の格付けを部分的なデフォルトに認定したと発表した(部分的なデフォルトとは、清算型倒産手続きが開始されていなく、事業停止にも至っていない状態を指すという)。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国経済対策に対する期待感は持続している。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の下げが目立つ。新城控股集団(601155/SH)が6.0%安、金地集団(600383/SH)が2.2%安、保利地産(600048/SH)が1.8%安で取引を終えた。
 エネルギー関連株も安い。中国石油天然気(601857/SH)が2.2%、永泰能源(600157/SH)が2.1%、海洋石油工程(600583/SH)が1.4%ずつ値を下げている。金融株、消費関連株、医薬品株、インフラ関連株の一角株なども売られた。
 半面、再生可能エネルギー発電の関連銘柄は物色される。福莱特(601865/SH)が4.9%高、隆基緑能科技(601012/SH)が2.1%高、晶科電力科技(601778/SH)が1.8%高で引けた。海運株、素材株の一角も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.99ポイント(0.34%)安の285.62ポイント、深センB株指数が0.80ポイント(0.07%)安の1202.04ポイントで終了した。


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