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2022/01/21 13:46

香港前場:ハンセン0.8%安で3日ぶり反落、上海総合は0.8%下落 無料記事

 21日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比186.09ポイント(0.75%)安の24766.26ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も58.36ポイント(0.67%)安の8703.20ポイントと反落した。売買代金は879億7000万香港ドルにやや縮小している(20日前場は912億8980万香港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。昨日の香港市場でハンセン指数は3.4%高と大幅続伸し、昨年11月下旬以来の高値水準を回復していた。中国不動産業を巡る不透明感の再燃も重し。中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ:3333/HK)のオフショア債を保有する債権者グループは20日、恒大がデフォルト(債務不履行)問題の解決に向けた実質的な行動をとっていないと非難する声明を発表し、強制措置も辞さないと警告した。米国の金融引き締めに対する警戒感もくすぶっている。昨夜の米市場では、金利高が逆風となるハイテク株が大幅に下落。香港市場では、ハンセン科技指数が1.8%安と他の指数をアンダーパフォームした。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、中国の不動産が安い。上述した中国恒大集団が2.8%、碧桂園HD(2007/HK)が5.9%、世茂房地産HD(813/HK)が4.6%、合景泰富地産HD(1813/HK)が4.3%ずつ下落した。
 「ニューエコノミー」関連銘柄も下げが目立つ。科技指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.0%安、Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.8%安、オンラインゲーム中国大手の網易(ネットイース:9999/HK)が4.0%安で引けた。
 海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターもさえない。東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が5.3%安、中遠海運HD(1919/HK)が4.3%安、勝獅貨櫃(シンガマス・コンテナ:716/HK)が3.4%安、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が1.5%安と値を下げた。
 半面、エアラインや代理店、カジノなどレジャー関連はしっかり。中国国際航空(753/HK)が1.5%高、中国東方航空(670/HK)が1.2%高、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が9.4%高、同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が5.4%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.6%高、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が2.6%高と値を上げた。業況改善の期待が高まる。国務院(政府)は20日、旅行業の第14次5カ年計画(2021〜25年)を公表し、新型コロナウイルスの抑制を前提に、出入国規制を徐々に緩和する方針を示した。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.84%安の3525.38ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。ハイテク株、医薬品株、素材株、不動産株、公益株、海運株、金融株なども売られた。半面、空運株は高い。酒造・食品飲料株も買われた。



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