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2021/10/22 13:35

香港前場:ハンセン0.4%高で反発、上海総合0.1%上昇 無料記事

 22日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比115.37ポイント(0.44%)高の26132.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が98.81ポイント(1.07%)高の9372.38ポイントとそろって反発した。売買代金は713億2880万香港ドルとなっている(21日は766億8610万香港ドル)。
 不動産業界を巡る過度な不安が後退する流れ。債務問題を抱える中国恒大集団(3333/HK)は22日、翌23日に猶予期限が完了する米ドル建て債券の利息8350万米ドル(約95億円)を支払った(中国恒大株は4.3%高)。それより先、中国の劉鶴・副首相と中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝・副総裁は、不動産業界のリスクは制御可能とそれぞれ述べている。また、民間調査会社のデータにより、10月に入ってから20都市で住宅ローン金利が低下したことも明らかとなった(下落転換は今年初)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の上げが目立つ。龍湖集団HD(960/HK)が6.4%高、華潤置地(1109/HK)が4.9%高、中国海外発展(688/HK)が3.3%高で引けた。
 中国自動車セクターも高い。比亜迪(BYD:1211/HK)が5.0%、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が4.3%、中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が3.8%、吉利汽車HD(175/HK)と広州汽車集団(2238/HK)、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)がそろって1.9%ずつ上昇した。BYDと理想汽車は上場来高値を更新している。
 スマートフォンや半導体などハイテク関連もしっかり。丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が8.1%高、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.4%高、舜宇光学科技(2382/HK)が2.4%高、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が6.6%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.2%高、華虹半導体(1347/HK)が2.2%高と値を上げた。
 半面、石油セクターは安い。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.7%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.6%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.3%、中海油田服務(2883/HK)が2.9%ずつ下落した。原油相場が上昇一服。WTI原油先物は20日まで5日続伸し、7年ぶりの高値を付けていたが、期近となった12月限は昨夜、1.1%下げている。
 非鉄セクターもさえない。新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.8%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.0%安、江西銅業(358/HK)が2.2%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.1%安で前場取引を終えた。昨夜のロンドン金属取引所(LME)では、アルミや銅など主要産品の先物が軒並み安。22日の上海商品取引所でも関連商品が安く推移している。
 一方、本土マーケットは小幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%高の3598.18ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。消費関連株、ハイテク株、金融株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。素材株、公益株、運輸株も売られた。


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