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2021/12/20 13:26

香港前場:ハンセン1.4%安で続落、上海総合は0.8%下落 無料記事

 週明け20日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比334.13ポイント(1.44%)安の22858.50ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が119.38ポイント(1.45%)安の8098.62ポイントとそろって続落した。売買代金は636億1940万香港ドルにやや縮小している(17日前場は774億2410万香港ドル)。
 新型コロナウイルス感染拡大が投資家のリスク回避スタンスを強める流れ。北京冬季五輪の開催を来年2月に控える中、当局は北京市など一部都市で厳しい移動制限を発令している。英国や米国、欧州でも感染が急拡大。行動規制の広がりで、経済活動が停滞すると懸念された。米中関係の悪化懸念も引き続き相場の重しとなっている。なお、中国人民銀行(中央銀行)は朝方、銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」の1年物を20カ月ぶりに引き下げた(3.85→3.80%)。指数は下げ渋る場面もみられたが、前引けにかけて下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ガラス生産の信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が7.3%安、オンラインゲーム中国大手の網易(ネットイース:9999/HK)が6.2%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が5.8%安、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が5.2%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。佳兆業集団HD(1638/HK)が14.1%、広州富力地産(2777/HK)が10.0%、融創中国HD(1918/HK)が7.1%、合景泰富地産HD(1813/HK)が5.3%ずつ下落した。デベロッパーの債務問題が依然として不安視されている。取引再開した佳兆業は20日、元本総額117億8000万米ドル(約1兆3380億円)に上る債券のうち、複数シニア債の償還・利払いが滞っていると報告した。
 中国自動車セクターも急落。長城汽車(2333/HK)が5.9%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.7%安、広州汽車集団(2238/HK)が4.3%安、小鵬汽車(9868/HK)が3.9%安で引けた。
 スマートフォンや半導体などハイテク関連もさえない。瑞声科技HD(2018/HK)が3.5%安、舜宇光学科技(2382/HK)が3.2%安、華虹半導体(1347/HK)が3.1%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.7%安と値を下げた。
 本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.75%安の3605.21ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。資源・素材株、自動車株、医薬品株、公益株なども売られた。半面、不動産株は高い。銀行・保険株、海運株、食品飲料株も買われた。



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