2021/10/15 17:43
香港大引:ハンセン1.5%高で反発、車セクターに買い
休場明け15日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比368.37ポイント(1.48%)高の25330.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が117.00ポイント(1.32%)高の8966.17ポイントとそろって反発した。売買代金は1796億1090万香港ドルに拡大している(12日は1369億8690万香港ドル)。
内外環境の改善期待で買われる流れ。昨夜の米株市場では、金融大手に好決算が相次いだほか、景気減速と金融引き締めの過度な警戒感が後退し、主要指標のNYダウは1.6%高と5日ぶりに急反発した。中国景気の先行き不安もやや薄れる。李克強・首相は14日、「中国の経済成長は足もとで減速しているが、通年の発展目標は達成できると確信している」と述べた。中国の第3四半期GDP成長率などは、週明け18日に公表される。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が8.0%高、電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が7.6%高、自動車用ガラスも生産する信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が6.6%高と上げが目立った。ハンセン指数構成以外の自動車株も急伸している。シティグループは最新リポートで、中国の乗用車販売台数(新エネルギー車、ガソリン車を含む)が今年9月に予想を上回ったと指摘。その上で、10月の販売台数は前月比で20〜40%増加すると予想した。
教育サービスの銘柄群も高い。希望教育集団(1765/HK)が19.2%、中国東方教育HD(667/HK)が17.9%、民生教育集団(1569/HK)が9.4%、中国宇華教育集団(6169/HK)が7.3%、卓越教育集団(3978/HK)が7.0%ずつ上昇した。産業支援の動きが好感される。学習塾規制を強化するなど、教育業界の改革を進める中国政府は、新たに「職業教育」(職業訓練)分野の発展を支援する方針を明らかにした。報道によれば、職業訓練校の質の向上に向け、「高考」(入学統一試験)制度の導入を検討するほか、上場企業や教育関連企業による同分野への参入を奨励するという。
半導体や通信設備・工事などハイテク関連も物色される。上海復旦微電子集団(1385/HK)が9.8%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が3.1%高、華虹半導体(1347/HK)が2.4%高、京信通信系統HD(2342/HK)が4.6%高、中国通信服務(552/HK)が3.8%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が1.8%高で引けた。通信機器・設備メーカー大手のZTEは14日、1〜9月期決算の利益倍増見通しを明らかにしている。
太陽光発電の関連銘柄もしっかり。福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が8.9%高、信義光能HD(968/HK)が6.4%高、新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が4.8%高、信義能源HD(シンイー・エナジー・ホールディングス:3868/HK)が3.8%高、陽光能源HD(757/HK)が2.1%高で取引を終えた。
他の個別株動向では、リチウム電池素材メーカーの江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が5.8%高。同社は14日、1〜9月期の利益が6倍を超えるとの見通しを公表した。
半面、中国不動産セクターは安い。中国海外発展(688/HK)が3.6%、合景泰富地産HD(1813/HK)が2.7%、万科企業(2202/HK)が2.1%、華潤置地(1109/HK)と世茂集団HD(813/HK)がそろって1.7%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.40%高の3572.37ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。ハイテク株、銀行株、不動産株、非鉄株、医薬品株の一角なども買われた。半面、保険・証券株の一角は安い。海運株、発電株、鉄鋼株、インフラ関連株の一角も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
内外環境の改善期待で買われる流れ。昨夜の米株市場では、金融大手に好決算が相次いだほか、景気減速と金融引き締めの過度な警戒感が後退し、主要指標のNYダウは1.6%高と5日ぶりに急反発した。中国景気の先行き不安もやや薄れる。李克強・首相は14日、「中国の経済成長は足もとで減速しているが、通年の発展目標は達成できると確信している」と述べた。中国の第3四半期GDP成長率などは、週明け18日に公表される。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が8.0%高、電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が7.6%高、自動車用ガラスも生産する信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が6.6%高と上げが目立った。ハンセン指数構成以外の自動車株も急伸している。シティグループは最新リポートで、中国の乗用車販売台数(新エネルギー車、ガソリン車を含む)が今年9月に予想を上回ったと指摘。その上で、10月の販売台数は前月比で20〜40%増加すると予想した。
教育サービスの銘柄群も高い。希望教育集団(1765/HK)が19.2%、中国東方教育HD(667/HK)が17.9%、民生教育集団(1569/HK)が9.4%、中国宇華教育集団(6169/HK)が7.3%、卓越教育集団(3978/HK)が7.0%ずつ上昇した。産業支援の動きが好感される。学習塾規制を強化するなど、教育業界の改革を進める中国政府は、新たに「職業教育」(職業訓練)分野の発展を支援する方針を明らかにした。報道によれば、職業訓練校の質の向上に向け、「高考」(入学統一試験)制度の導入を検討するほか、上場企業や教育関連企業による同分野への参入を奨励するという。
半導体や通信設備・工事などハイテク関連も物色される。上海復旦微電子集団(1385/HK)が9.8%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が3.1%高、華虹半導体(1347/HK)が2.4%高、京信通信系統HD(2342/HK)が4.6%高、中国通信服務(552/HK)が3.8%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が1.8%高で引けた。通信機器・設備メーカー大手のZTEは14日、1〜9月期決算の利益倍増見通しを明らかにしている。
太陽光発電の関連銘柄もしっかり。福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が8.9%高、信義光能HD(968/HK)が6.4%高、新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が4.8%高、信義能源HD(シンイー・エナジー・ホールディングス:3868/HK)が3.8%高、陽光能源HD(757/HK)が2.1%高で取引を終えた。
他の個別株動向では、リチウム電池素材メーカーの江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が5.8%高。同社は14日、1〜9月期の利益が6倍を超えるとの見通しを公表した。
半面、中国不動産セクターは安い。中国海外発展(688/HK)が3.6%、合景泰富地産HD(1813/HK)が2.7%、万科企業(2202/HK)が2.1%、華潤置地(1109/HK)と世茂集団HD(813/HK)がそろって1.7%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.40%高の3572.37ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。ハイテク株、銀行株、不動産株、非鉄株、医薬品株の一角なども買われた。半面、保険・証券株の一角は安い。海運株、発電株、鉄鋼株、インフラ関連株の一角も売られた。
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