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2022/02/15 16:34

中国大引:上海総合0.5%高で3日ぶり反発、ハイテク・医薬に買い 無料記事

 15日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比17.21ポイント(0.50%)高の3446.09ポイント(上海A株指数は0.50%高の3611.52ポイント)と3日ぶりに反発した。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)は15日、金融政策ツールの「中期流動性ファシリティ(MLF)」を通じ、3000億人民元の資金を市場に供給した。今週満期を迎えるMLFは2000億人民元にとどまっているため、差引1000億人民元の供給超となる。また財政部は正式に、専項債(公益事業向けに資金調達する特別地方債)の年間発行枠を前倒しするよう地方政府に指示した。ただ、上値は重い。新型コロナウイルス感染再拡大やウクライナを巡る地政学リスクなどを嫌気する売りで、指数はマイナス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ITハイテク関連が高い。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が5.9%、IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が5.4%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が4.9%ずつ上昇した。
 医薬品株も上げが目立つ。薬明康徳(603259/SH)がストップ高、北京同仁堂(600085/SH)が3.8%高、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が2.9%高で取引を終えた。消費関連株、素材株、証券株なども買われている。
 半面、銀行・保険株はさえない。招商銀行(600036/SH)が1.9%安、興業銀行(601166/SH)が1.8%安、中国平安保険(601318/SH)が1.2%安で引けた。エネルギー株、不動産株、公益株、空運株、メディア関連株も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.24ポイント(0.08%)安の283.02ポイント、深センB株指数が0.71ポイント(0.06%)安の1149.81ポイントで終了した。



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