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2022/02/28 13:28

香港前場:ハンセン1.4%安で3日続落、上海総合は0.1%下落 無料記事

 週明け28日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比315.02ポイント(1.38%)安の22452.16ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が92.02ポイント(1.15%)安の7899.62ポイントとそろって3日続落した。売買代金は725億4380万香港ドルとなっている(25日前場は789億2540万香港ドル)。
 内外の懸念材料で売られる流れ。欧米が国際決済システムの国際銀行間通信協会(SWIFT)からロシアの一部銀行を排除することを決定する中、世界経済や金融の混乱が危ぐされた。また、ロシアとウクライナの停戦交渉は28日午後(日本時間)に開始予定。内容を見極めたいとするスタンスも買い手控えにつながった。香港域内でも新型コロナウイルスの新規感染者増に歯止めがかからず、連日の過去最多更新も不安視されている。指数は前引けにかけて下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.3%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.6%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が5.0%安と下げが目立った。
 セクター別では、カジノやエアラインなどレジャー関連が安い。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が4.6%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.4%、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が4.0%、中国国際航空(753/HK)が5.0%、中国東方航空(670/HK)が3.8%、中国南方航空(1055/HK)が2.6%ずつ下落した。
 中国不動産セクターの一角も急落。融創中国HD(1918/HK)が15.6%安、広州富力地産(2777/HK)が5.6%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.9%安で前場取引を終えた。
 医薬品セクターもさえない。上記した中国生物製薬のほか、四環医薬HD集団(460/HK)が5.8%安、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が3.6%安、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が3.0%安で引けた。
 他の個別株動向では、香港外食チェーン大手の大家楽集団(カフェ・ド・コラル:341/HK)が6.6%安。域内の新型コロナ感染拡大を受け、同社は3月1日から当面、店内飲食サービスを一時停止する。
 半面、海運セクターはしっかり。太平洋航運集団(2343/HK)が6.7%高、東方海外(316/HK)が5.5%高、中遠海運HD(1919/HK)が4.8%高、海豊国際HD(1308/HK)が1.9%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.14%安の3446.44ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、金融株、医薬品株、インフラ関連株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。素材株、公益株、半導体株、海運株、防衛関連株も買われた。



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