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2021/12/23 13:24

香港前場:ハンセン0.2%高で3日続伸、上海総合は0.1%上昇 無料記事

23日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比37.95ポイント(0.16%)高の23140.28ポイントと3日続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が1.31ポイント(0.02%)安の8193.92ポイントと3日ぶりに小反落した。売買代金は652億4220万香港ドルにやや拡大している(22日前場は542億4070万香港ドル)。
 商品市況高が好感される流れ。昨夜のNY市場ではWTI原油先物が2.3%高と続伸(今月の高値を更新)し、ロンドン金属取引所(LME)では主要非鉄の先物価格が軒並み上昇した。この日の上海商品取引所でも、アルミや銅など主要な非鉄が高く推移している。ただ、上値は重い。中国のコロナ感染拡大が不安材料だ。感染者が集中した中国北西部の陝西省西安市では22日から、1300万人余りの市民に対して外出制限が要請されている。経済活動縮小が懸念された。(亜州リサーチ編集部)
 石油関連が相場をけん引。中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.5%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.4%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.0%高で引けた。
 非鉄セクターも高い。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が8.3%、江西銅業(358/HK)が3.4%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.2%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.5%ずつ上昇した。
 中国不動産セクターもしっかり。中国恒大集団(3333/HK)が3.4%高、中国金茂HD(817/HK)が3.3%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.2%高、広州富力地産(2777/HK)が1.6%高と値を上げた。
 他の個別株動向では、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が4.0%高。特別中間配当として、保有する京東集団(JDドットコム:9618/HK)の株式を分配すると発表したことが材料視されている。市場関係者の間では、中国当局がネット企業に対する「独占禁止」の取り組みを強化する中、テンセントは京東への出資比率を引き下げることで、当局の締め付けをかわす狙いとの見方も浮上した。
 半面、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団は7.1%安と急落。浮動株(市場で流通する可能性の高い株式)の増加により、売り圧力が増すと警戒された。そのほか、テンセントの出資比率が高い銘柄では、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が6.1%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が2.3%安などと値を下げている。
 中国消費セクターの一角もさえない。中国ビール2位の青島ビール(168/HK)が2.5%、中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)が2.4%、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.8%、家電メーカー中国大手の海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)が1.2%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の3627.19ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が高い。公益株、ハイテク株、自動車株、運輸株なども買われた。半面、不動産株は安い。医薬品株、食品飲料株、金融株も売られた。



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