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2021/12/30 16:31

中国大引:上海総合0.6%高で反発、ハイテク関連に買い 無料記事

 30日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比22.19ポイント(0.62%)高の3619.19ポイント(上海A株指数は0.62%高の3619.19ポイント)と反発した。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスが改めて好感された。人民銀は30日、リバースレポ取引を通じ、満期到来分との差引で資金900億人民元を市場供給。人民銀はこのところ、連日で厚めの資金供給を実施している。また、国営メディアが29日、中国政府は一部の個人所得税減税を2年間延長する――と報じたことも材料視された。指数は上げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。フラッシュメモリ中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が7.0%高、IC設計の上海貝嶺(600171/SH)が3.2%高、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が2.9%高、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が2.7%高で引けた。中国10年債利回りの低下基調もプラス材料。高PER(株価収益率)のグロース(成長)株にとって、株価の割高感が薄れている。
 発電株も高い。華電国際電力(600027/SH)が7.1%、中国核能電力(601985/SH)が5.0%、国投電力(600886/SH)が3.2%ずつ上昇した。
 仮想空間技術「メタバース」(中国語:元宇宙)関連と目された銘柄群も物色される。新国脈(600640/SH)と浙文互聯集団(600986/SH)がそろってストップ高、吉視伝媒(601929/SH)が3.7%高、絲路視覚(300556/SZ)が3.5%高で取引を終えた。そのほか、医薬品株、食品飲料株、素材株、銀行・証券株なども買われている。
 半面、エネルギー関連株はさえない。陝西媒業(601225/SH)が1.6%安、中国神華能源(601088/SH)が1.5%安、中海油田服務(601808/SH)が1.6%安と値を下げた。海運株、保険株、不動産株の一角も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.39ポイント(0.49%)高の284.49ポイント、深センB株指数が1.91ポイント(0.16%)高の1168.78ポイントで終了した。


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