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2021/10/11 17:37

香港大引:ハンセン2.0%高で3日続伸、科技指数は3.2%上昇 無料記事

 週明け11日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比487.24ポイント(1.96%)高の25325.09ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が223.61ポイント(2.55%)高の8999.26ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は1629億2830万香港ドルとなっている(8日は1633億5070万香港ドル)。
 米中関係の改善期待が相場を支える流れ。両国は8日、閣僚級の通商協議をオンライン再開している。また、これに先立つ6日、両国の外交関係者はスイスのチューリッヒで協議し、米中首脳オンライン会談の年内開催で原則合意した。中国の電力不足解消期待も高まる。中国国務院は8日の常務会議で、電力不足を解消するための複数措置を決定した。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄が相場をけん引。ハンセン科技指数は3.2%高と3日続伸した。組み入れウエート上位の「ATMX」銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が7.9%高、騰訊HD(テンセント:700/HK)が2.9%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が8.4%高、小米集団(シャオミ:1810/HK)が2.4%高と値を上げている。飲食ポータルサイトの美団は独禁法違反で34億4200万人民元(約590億円)の罰金を科されたが、金額は市場予想を下回った。投資家に安心感が広がっている。
 中国自動車セクターも高い。五菱汽車集団HD(305/HK)が7.7%、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.2%、長城汽車(2333/HK)が3.9%、広州汽車集団(2238/HK)が2.8%ずつ上昇した。
 香港に拠点を置く消費関連銘柄も物色される。卓悦HD(ボンジュール・ホールディングス:653/HK)が9.2%高、CEC国際HD(CECインターナショナル・ホールディングス:759/HK)が4.5%高、永旺百貨(イオン・ストアーズ・ホンコン:984/HK)が3.4%高、優品360HD(2360/HK)が2.9%高、周大福珠宝(1929/HK)が2.4%高で引けた。
 半面、中国不動産セクターは安い。合景泰富地産HD(1813/HK)が5.6%、中国金茂HD(817/HK)が4.2%、碧桂園HD(2007/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって3.2%、広州富力地産(2777/HK)が1.9%、華潤置地(1109/HK)が1.4%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは3日ぶり小反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.01%安の3591.71ポイントで取引を終了した。発電株が安い。半導体株、医薬品株、証券株、インフラ関連株なども売られた。半面、銀行・保険株は高い。石炭株、非鉄株、鉄鋼株、不動産株、消費関連株、空運株も買われた。



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