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2021/12/14 13:34

香港前場:ハンセン1.3%安で3日続落、上海総合は0.3%下落 無料記事

 14日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比301.42ポイント(1.26%)安の23653.16ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が120.08ポイント(1.40%)安の8431.06ポイントとそろって3日続落した。売買代金は634億3320万香港ドルにやや縮小している(13日前場は743億2200万香港ドル)。
 新型コロナウイルス感染拡大の警戒感が強まる流れ。中国浙江省ではコロナのクラスターが相次いでおり、13日までに少なくとも上場企業17社が業務停止を強いられている。また、国営メディアは13日、コロナ変異ウイルス(オミクロン)感染例が中国で初確認されたと伝えた。香港では、新たに2人のオミクロン感染が報告されている。オミクロン型はデルタ型よりも感染力が非常に強いとの分析もあり、北京冬季五輪の開催を来年2月に控える中、「ゼロコロナ」政策を掲げる中国で厳格な対策がとられることは必至。経済活動の停滞が懸念されている。
 中国不動産業を巡る警戒感も続く。民営大手デベロッパーの債務問題が依然としてくすぶっている。前日の債券市場では、世茂集団HD(813/HK)の元建て債「20世茂06」が急落し、一部で売買停止となる事態となった。(亜州リサーチ編集部)
 セクター別では、中国不動産の下げが目立つ。上述の世茂集団が11.9%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が8.9%安、融創中国HD(SUNACチャイナ:1918/HK)が8.5%安、中国恒大集団(3333/HK)が7.6%安で引けた。
 エアラインや旅行代理店、カジノなどレジャー関連も安い。中国南方航空(1055/HK)が3.6%、中国国際航空(753/HK)が2.9%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が4.4%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が6.5%ずつ下落した。
 中国自動車セクターも急落。五菱汽車集団HD(305/HK)が4.2%安、比亜迪(BYD:1211/HK)と小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)、理想汽車(リ・オート:2015/HK)がそろって3.5%安と値を下げた。
 非鉄や鉄鋼、セメントなど景気動向に敏感な素材セクターもさえない。江西銅業(358/HK)が3.8%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.3%安、鞍鋼(347/HK)が2.6%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.7%安、華潤水泥HD(1313/HK)が3.1%安、中国建材(3323/HK)が1.7%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%安の3669.84ポイントで前場の取引を終了した。資源・素材株が安い。不動産株、自動車株、金融株、半導体株、運輸株なども売られた。半面、医薬品株は高い。公益株、防衛関連株、メディア・娯楽株も買われた。


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