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2022/02/11 16:28

中国大引:上海総合0.7%安で5日ぶり反落、ハイテクと医薬に売り 無料記事

 11日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比22.96ポイント(0.66%)安の3462.95ポイント(上海A株指数は0.66%安の3629.05ポイント)と5日ぶりに反落した。
 米金融引き締めの加速が懸念される流れ。インフレ高進を背景に、米金融当局は引き締めを急ぐとの見方が一段と高まっている。昨夜の米10年債利回りは節目の2%を突破。金利上昇圧力が中国でも強まると不安視された。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国経済対策の期待感で、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。中国では各種インフラプロジェクトが前倒しで着工されているほか、新規融資も急増している。中国人民銀行(中央銀行)が10日に発表した今年1月の金融統計では、国内金融機関の新規融資が前月実績から大幅に増加し、過去最高を記録した。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ITハイテク関連の下げが目立つ。業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が5.6%安、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が4.9%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が3.7%安で引けた。
 医薬品株も安い。北京同仁堂(600085/SH)が8.0%、人福医薬集団(600079/SH)が4.9%、上海復星医薬集団(600196/SH)が4.0%ずつ下落した。素材株、消費関連株、空運株、公益株なども売られた。
 半面、保険・銀行株は高い。中国人寿保険(601628/SH)が7.3%、中国平安保険(601318/SH)が2.6%、招商銀行(600036/SH)が2.0%ずつ上昇した。
 石炭・石油株もしっかり。エン鉱能源(600188/SH)が5.2%高、中国神華能源(601088/SH)が2.0%高、中国石油天然気(601857/SH)が5.1%高で取引を終えた。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.46ポイント(0.16%)安の285.22ポイント、深センB株指数が6.78ポイント(0.58%)安の1158.41ポイントで終了した。


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