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2021/10/21 16:32

中国大引:上海総合0.2%高で反発、金融・不動産セクターに買い 無料記事

 21日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比7.78ポイント(0.22%)高の3594.78ポイント(上海A株指数は0.22%高の3767.46ポイント)と反発している。
 中国人民銀行(中央銀行)の資金供給がプラス。人民銀は21日、リバースレポ取引を通じ、前日と同様、満期到来分との差引で900億人民元の資金を市場に供給した。中国経済の減速懸念がくすぶるなか、当局の経済対策に対する期待感も続いている。ただ、上値は重い。インフレ高進の警戒感がくすぶるなか、指数はマイナス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 金融株が上げを主導している。興業銀行(601166/SH)が3.3%高、招商銀行(600036/SH)が2.6%高、中国平安保険(601318/SH)が5.7%高、中国人寿保険(601628/SH)が4.7%高で引けた。
 不動産株も高い。新城控股集団(601155/SH)が6.2%、保利地産(600048/SH)が5.5%、金地集団(600383/SH)が4.3%ずつ下落した。中国の劉鶴・副首相は20日、「国内の不動産市場で個別の問題が発生しているものの、全体のリスクはコントロール可能だ」とする見解を示している。
 石炭株もしっかり。陝西媒業(601225/SH)が9.3%高、エン州煤業(600188/SH)が5.4%高、中国中煤能源(601898/SH)が1.7%高とそろって反発している。20日の取引では、国家発展改革委員会が「石炭価格介入の実施を検討する」と方針を示したことを受け急落していた。素材株、食品飲料株の一角なども買われている。
 半面、ハイテク株はさえない。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が3.1%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が4.6%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が1.9%安で取引を終えた。医薬品株、自動車株、公益株、インフラ関連株の一角も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.13ポイント(0.41%)安の277.53ポイント、深センB株指数が0.63ポイント(0.05%)高の1190.29ポイントで終了した。




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