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2021/11/26 13:23

香港前場:ハンセン2.1%安で3日ぶり反落、上海総合0.5%下落 無料記事

 26日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比526.61ポイント(2.13%)安の24213.55ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も183.41ポイント(2.08%)安の8626.31ポイントと反落した。売買代金は659億2170万香港ドルとなっている(25日前場は636億6560万香港ドル)。
 新型コロナウイス感染再拡大の警戒感が投資家心理を冷やす流れ。香港政府は25日深夜、渡航者2人から、南アフリカで確認された新たなコロナ変異種を検出したと発表した。この変異種は感染力が強く、南アフリカでは感染例が急増している。専門家の間からは、世界に広がる恐れが指摘された。また、欧州でも感染再拡大に歯止めがかからず、複数の国が行動規制を強化している。世界経済回復の足かせになると不安視された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(60のうち59が下落)。マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が5.9%安、同業の銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.3%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が5.0%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス241/HK)が4.2%安と下げが目立った。
 大型ネット株も急落。美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.9%安、騰訊HD(テンセント:700/HK)と阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)がそろって3.0%安で引けた。インターネットサービス中国最大手のテンセントに関しては、外電が25日、「テンセントのチャットアプリ「微信(ウィーチャット)」について、少なくとも国営企業9社が従業員の使用を制限している」と消息筋の話として報じたことも売り材料視されている。
 中国不動産セクターも安い。中国恒大集団(3333/HK)が7.5%、合景泰富地産HD(1813/HK)が5.7%、融創中国HD(1918/HK)が2.6%ずつ下落した。
 空運セクターもさえない。国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が3.7%安、中国東方航空(670/HK)が2.4%安、中国国際航空(753/HK)が2.0%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.50%安の3566.18ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。ハイテク株、不動産株、消費関連株、金融株、公益株、運輸株なども売られた。半面、医薬品株は高い。鉄鋼・非鉄株、防衛関連株も買われた。



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