2021/11/25 17:39
香港大引:ハンセン0.2%高で続伸、科技指数は1.1%上昇
25日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比54.66ポイント(0.22%)高の24740.16ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が14.90ポイント(0.17%)高の8809.72ポイントと7日ぶりに反発した。売買代金は1086億1410万香港ドルに縮小している(24日は1373億6880万香港ドル)。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。経済回復ペースの鈍化懸念がくすぶるなか、中国当局は景気テコ入れスタンスを強めている。中国銀行保険監督管理委員会は24日、金融機関はサプライチェーンに対する支援を強化する必要があるとの声明を発表した。また、中国の国営メディアは同日、国務院(内閣に相当)は2021年分の専項債(公益事業向けに資金調達する特別地方債)について、発行ペースを加速させる方針を決めた――などと報じている。米長期金利の上昇一服もプラス。昨夜の米株市場では、米10年債利回りが低下する中、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3日ぶりに反発している。香港でもその流れを継ぎ、ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数が1.1%高と上昇し、他の指数をアンダーパフォームした。ただ、上値は重い。米中対立の警戒感がくすぶっている。米商務省は24日、複数の中国企業を「エンティティーリスト」(輸出を規制する外国企業リスト)に追加した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が3.0%高、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.7%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.4%高と上げが目立った。
セクター別では、教育サービス関連が高い。希望教育集団(1765/HK)が7.8%、中国楓葉教育集団(1317/HK)が7.3%、新東方教育科技集団(9901/HK)が7.6%、ずつ上昇した。
海運セクターも物色される。海豊国際HD(1308/HK)が4.3%高、中遠海運HD(1919/HK)が3.8%高、太平洋航運集団(2343/HK)が3.5%高で引けた。
他の個別株動向では、取引再開した不動産デベロッパー大手の佳兆業集団HD(カイサ・グループ・ホールディングス:1638/HK)が13.9%高。同社は24日引け後、グループの流動性を増すために、不動産プロジェクトや優良資産の売却を加速すると発表した。
半面、石炭・石油、天然ガスのエネルギー関連セクターはさえない。エン州煤業(1171/HK)が3.0%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.1%、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が3.5%ずつ下落した。
そのほか、充電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が2.2%安。BYD製の新エネルギー車(NEV)による充電発火事故が嫌気されている。
一方、本土マーケットは5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%安の3584.18ポイントで取引を終了した。エネルギー株が安い。消費関連株、金融株、素材株、半導体株、不動産株なども売られた。半面、医薬品株は高い。公益株、軍事関連株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。経済回復ペースの鈍化懸念がくすぶるなか、中国当局は景気テコ入れスタンスを強めている。中国銀行保険監督管理委員会は24日、金融機関はサプライチェーンに対する支援を強化する必要があるとの声明を発表した。また、中国の国営メディアは同日、国務院(内閣に相当)は2021年分の専項債(公益事業向けに資金調達する特別地方債)について、発行ペースを加速させる方針を決めた――などと報じている。米長期金利の上昇一服もプラス。昨夜の米株市場では、米10年債利回りが低下する中、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3日ぶりに反発している。香港でもその流れを継ぎ、ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数が1.1%高と上昇し、他の指数をアンダーパフォームした。ただ、上値は重い。米中対立の警戒感がくすぶっている。米商務省は24日、複数の中国企業を「エンティティーリスト」(輸出を規制する外国企業リスト)に追加した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が3.0%高、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.7%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.4%高と上げが目立った。
セクター別では、教育サービス関連が高い。希望教育集団(1765/HK)が7.8%、中国楓葉教育集団(1317/HK)が7.3%、新東方教育科技集団(9901/HK)が7.6%、ずつ上昇した。
海運セクターも物色される。海豊国際HD(1308/HK)が4.3%高、中遠海運HD(1919/HK)が3.8%高、太平洋航運集団(2343/HK)が3.5%高で引けた。
他の個別株動向では、取引再開した不動産デベロッパー大手の佳兆業集団HD(カイサ・グループ・ホールディングス:1638/HK)が13.9%高。同社は24日引け後、グループの流動性を増すために、不動産プロジェクトや優良資産の売却を加速すると発表した。
半面、石炭・石油、天然ガスのエネルギー関連セクターはさえない。エン州煤業(1171/HK)が3.0%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.1%、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が3.5%ずつ下落した。
そのほか、充電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が2.2%安。BYD製の新エネルギー車(NEV)による充電発火事故が嫌気されている。
一方、本土マーケットは5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%安の3584.18ポイントで取引を終了した。エネルギー株が安い。消費関連株、金融株、素材株、半導体株、不動産株なども売られた。半面、医薬品株は高い。公益株、軍事関連株も買われた。
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