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2021/12/16 13:39

香港前場:ハンセン0.8%安で5日続落、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 16日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比189.28ポイント(0.81%)安の23231.48ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が92.36ポイント(1.11%)安の8250.55ポイントとそろって5日続落した。売買代金は751億1970万香港ドルに拡大している(15日前場は556億8150万香港ドル)。
 米国の対中圧力が引き続き売り材料視される流れ。米商務省は16日にも安全保障上問題がある企業を並べた「エンティティー・リスト」に中国20社以上を追加する見通し――などと伝えられた。また、米財務省は近く、小型無人機(ドローン)大手の大疆創新科技(DJI)など中国企業8社を「軍関連企業」リストに追加するなど報じられている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連に売りが先行。ITやハイテクで構成されるハンセン科技指数は1.4%安と他の指数をアンダーパフォームしている。主要な構成銘柄では、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.9%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が4.1%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.6%安と値を下げている。
 中国自動車セクターも安い。比亜迪(BYD:1211/HK)が2.5%、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が2.0%、吉利汽車HD(175/HK)が1.8%ずつ下落した。
 スポーツ用品や食品飲料の消費セクターもさえない。安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が1.7%安、李寧(2331/HK)が1.4%安、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が1.7%安、統一企業中国HD(220/HK)が1.1%安で引けた。
 半面、石炭セクターは高い。エン州煤業(1171/HK)が19.2%、中国中煤能源(1898/HK)が10.0%、中国神華能源(1088/HK)が3.7%ずつ上昇した。エン州煤業に関しては、向こう5〜10年の発展戦略公表が刺激材料。既存の産業レイアウトに基づき、鉱業、ハイエンド化学工業・新素材、新エネルギー、ハイエンド設備製造、スマート物流の5項目からなる産業発展の目標を策定した。同社はこれまでにクリーンエネルギー事業を開拓していく方針を示しており、「エン鉱能源集団」への社名変更手続きを進めている。
 中国不動産セクターもしっかり。合景泰富地産HD(1813/HK)が5.1%高、融創中国HD(1918/HK)が4.4%高、世茂房地産HD(813/HK)と万科企業(2202/HK)がそろって1.8%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%高の3657.85ポイントで前場の取引を終了した。資源・素材株が高い。ハイテク株、公益株、運輸株、不動産株、金融株なども買われた。半面、消費関連株は安い。医薬品株も売られた。



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