2021/12/02 17:42
香港大引:ハンセン0.6%高で続伸、不動産セクターに買い
2日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比130.01ポイント(0.55%)高の23788.93ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が80.12ポイント(0.95%)高の8506.36ポイントとそろって続伸した。売買代金は1475億6310万香港ドルとなっている(1日は1394億8950万香港ドル)。
中国経済の成長期待が相場を支える流れ。劉鶴・副首相が11月30日、国内経済は年初以来、回復を続けているとしたうえで、「来年の中国経済にも、充分な信頼感を抱いている」と述べたことを引き続き材料視している。また、中古住宅や新車の販売が回復しつつある――と伝わったことも好感された。ただ、上値は限定的。新型コロナ変異ウイルス(オミクロン)が世界各地に広がりつつある中、経済活動の縮小が警戒されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産の上げが目立つ。碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が4.1%高、龍湖集団HD(960/HK)が3.1%高、中国海外発展(688/HK)が2.8%高で引けた。資金繰り不安がやや薄らいでいる。デベロッパーの社債発行が再開され、発行額も足もとで増加していると報じられた。
エネルギー関連も高い。都市ガス供給の中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が9.3%、石炭大手のエン州煤業(1171/HK)が3.2%、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.6%ずつ上昇した。中国燃気については、筆頭株主の北京HD(北京エンタープライゼズ:392/HK)が11月30日に中国燃気195万1800株を買い増したことも支援材料となっている。
中国金融セクターもしっかり。招商銀行(3968/HK)が3.1%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.9%高、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が3.1%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.4%高、中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)が4.9%高、広発証券(1776/HK)が4.1%高と値を上げた。
インフラ建設関連も物色される。ゼネコンの中国鉄建(1186/HK)が3.3%高、建機の中聯重科(1157/HK)が2.8%安、セメントの中国建材(3323/HK)が3.2%高、鉄鋼の重慶鋼鉄(1053/HK)が3.9%高で取引を終えた。
半面、非鉄セクターは安い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が7.4%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.1%、江西銅業(358/HK)が3.0%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.5%ずつ下落した。
スマートフォン部材や設備・工事の通信関連もさえない。瑞声科技HD(2018/HK)が1.6%安、舜宇光学科技(2382/HK)が1.4%安、京信通信系統HD(2342/HK)が2.2%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が1.4%安と値を下げた。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%安の3573.84ポイントで取引を終了した。医薬品株が安い。発電株、ハイテク株、非鉄株、食品飲料株なども売られた。半面、不動産株は高い。銀行株、エネルギー株、自動車株、海運株、インフラ建設株(ゼネコンやセメントなど)も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国経済の成長期待が相場を支える流れ。劉鶴・副首相が11月30日、国内経済は年初以来、回復を続けているとしたうえで、「来年の中国経済にも、充分な信頼感を抱いている」と述べたことを引き続き材料視している。また、中古住宅や新車の販売が回復しつつある――と伝わったことも好感された。ただ、上値は限定的。新型コロナ変異ウイルス(オミクロン)が世界各地に広がりつつある中、経済活動の縮小が警戒されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産の上げが目立つ。碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が4.1%高、龍湖集団HD(960/HK)が3.1%高、中国海外発展(688/HK)が2.8%高で引けた。資金繰り不安がやや薄らいでいる。デベロッパーの社債発行が再開され、発行額も足もとで増加していると報じられた。
エネルギー関連も高い。都市ガス供給の中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が9.3%、石炭大手のエン州煤業(1171/HK)が3.2%、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.6%ずつ上昇した。中国燃気については、筆頭株主の北京HD(北京エンタープライゼズ:392/HK)が11月30日に中国燃気195万1800株を買い増したことも支援材料となっている。
中国金融セクターもしっかり。招商銀行(3968/HK)が3.1%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.9%高、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が3.1%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.4%高、中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)が4.9%高、広発証券(1776/HK)が4.1%高と値を上げた。
インフラ建設関連も物色される。ゼネコンの中国鉄建(1186/HK)が3.3%高、建機の中聯重科(1157/HK)が2.8%安、セメントの中国建材(3323/HK)が3.2%高、鉄鋼の重慶鋼鉄(1053/HK)が3.9%高で取引を終えた。
半面、非鉄セクターは安い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が7.4%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.1%、江西銅業(358/HK)が3.0%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.5%ずつ下落した。
スマートフォン部材や設備・工事の通信関連もさえない。瑞声科技HD(2018/HK)が1.6%安、舜宇光学科技(2382/HK)が1.4%安、京信通信系統HD(2342/HK)が2.2%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が1.4%安と値を下げた。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%安の3573.84ポイントで取引を終了した。医薬品株が安い。発電株、ハイテク株、非鉄株、食品飲料株なども売られた。半面、不動産株は高い。銀行株、エネルギー株、自動車株、海運株、インフラ建設株(ゼネコンやセメントなど)も買われた。
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