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2022/01/19 13:29

香港前場:ハンセン0.02%高で4日ぶり小反発、上海総合は0.3%下落 無料記事

 19日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比4.48ポイント(0.02%)高の24117.26ポイントと4日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が10.53ポイント(0.12%)高の8459.53ポイントと5日ぶりにそれぞれ反発した。売買代金は600億9100万香港ドルとなっている(18日前場は636億5020万香港ドル)。
 中国の金融緩和期待が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)の劉国強・副総裁は18日、預金準備率の引き下げ余地はまだ残るとの見解を示した。マクロコントロールの上で必要があれば、準備率引き下げというツールを使う考えを示唆している。あす20日に公表される銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」についても、多数の市場関係者が再引き下げが濃厚と指摘する状況だ。ただ、上値は重い。中国の新型コロナウイルス感染再拡大や、米国の金利高がマイナス材料として意識されている。(亜州リサーチ編集部)
 中国不動産セクターが相場をけん引。碧桂園HD(2007/HK)が5.4%高、中国海外発展(688/HK)が4.9%高、融創中国HD(1918/HK)が4.3%高、華潤置地(1109/HK)が3.6%高で引けた。デベロッパーのほか、管理サービス銘柄群も急伸。融創服務HD(1516/HK)が7.4%高、世茂服務HD(873/HK)が5.8%高、保利物業発展(6049/HK)が5.4%高で前場取引を終えた。産業支援策導入の期待感や住宅ローン金利の引き下げ観測などが追い風となっている。
 ゼネコンや素材などインフラ建設関連もしっかり。中国鉄建(1186/HK)が2.6%、中国中鉄(390/HK)が2.2%、中国建材(3323/HK)が5.1%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が4.2%、鞍山鋼鉄(323/HK)が5.4%、重慶鋼鉄(1053/HK)が3.7%ずつ上昇した。
 他の個別株動向では、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が2.4%高。カナダ同業ショッピファイとの戦略提携発表が刺激材料となった。今後の業容拡大が期待されている。
 半面、医薬品セクターは安い。康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が3.6%、四環医薬HD集団(460/HK)が3.0%、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が2.7%、中国生物製薬(1177/HK)が1.7%ずつ下落した。
 自動車セクターもさえない。小鵬汽車(9868/HK)が3.7%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.7%安、長城汽車(2333/HK)が1.6%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%安の3559.69ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬品株、消費関連株、公益株、素材株、海運株なども売られた。半面、金融株は高い。エネルギー株、メディア関連株、不動産株の一角も買われた。



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