27日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比61.42ポイント（1.78％）安の3394.25ポイント（上海A株指数は1.78％安の3557.00ポイント）と反落した。昨年7月30日以来、約半年ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
　米金融引き締めの動きが警戒される流れ。米金融当局者が早期の利上げやバランスシートの縮小に積極的なスタンスを示す中、米金利の先高観が強まった。新興国からの資金流出が懸念されている。中国企業の成長鈍化もネガティブ材料。2021年12月の全国工業企業による利益総額は、前年同月比で4.2％増にとどまり、伸び率は11月の9.0％から大幅鈍化している。大型連休を前に、模様眺めのスタンスも漂った。大型連休を前に買いが手控えられる流れ。春節（旧正月）の大型連休がまもなくスタートし、本土市場は1月31日〜2月4日まで休場となる。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、ITやハイテクの下げが目立つ。携帯端末ODM（開発・製造受託サービス）の聞泰科技（ウイングテック・テクノロジー：600745/SH）が7.3％安、IC設計の上海韋爾半導体（WILLSEMI：603501/SH）と業務ソフト開発大手の用友網絡科技（600588/SH）がそろって5.0％安で引けた。
　消費関連株も安い。ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車（601633/SH）が5.2％、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品（603288/SH）が3.6％、家電メーカーの海爾智家（600690/SH）が2.8％、免税店運営の中国旅遊集団中免（601888/SH）が1.8％ずつ下落した。
　素材株もさえない。洛陽モリブデン（603993/SH）が6.0％安、馬鞍山鋼鉄（600808/SH）が2.8％安、安徽海螺セメント(600585/SH）が2.4％安で取引を終えた。医薬品株、公益株、不動産株、金融株、運輸株、メディア関連株、インフラ関連株なども売られている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.60ポイント（0.57％）安の279.02ポイント、深センB株指数が7.61ポイント（0.66％）安の1150.76ポイントで終了した。




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