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2021/11/02 13:34

香港前場:ハンセン0.7%高で6日ぶり反発、上海総合は0.6%下落 無料記事

 2日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比185.01ポイント(0.74%)高の25339.33ポイントと6日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が64.40ポイント(0.72%)高の8963.72ポイントと7日ぶりにそれぞれ反発した。売買代金は791億7800万香港ドルとなっている(1日の前場は817億1610万香港ドル)。
 米株高を好感した買いが先行する流れ。昨夜の米市場では、好調な企業決算を追い風に、主要指標のNYダウが3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が6日続伸した。それぞれ連日で史上最高値を更新している。中国国内の消費活発化にも期待感。ネット通販大手が「双十一」(独身の日、11月11日)キャンペーンを開始し、滑り出し好調が伝えられている。また、ハンセン指数は前日まで5日続落し、約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいただけに、買い戻しも入りやすかった。(亜州リサーチ編集部)
 ネット株の上げが目立ち、ハンセン科技指数は2.3%高と他の指数をアウトパフォーム。関連する構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.0%高、インターネット検索中国最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)が4.1%高、電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.0%高と値を上げている。
 半導体セクターも高い。華虹半導体(1347/HK)が5.0%、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が4.2%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.7%ずつ上昇した。
 中国自動車セクターもしっかり。比亜迪(BYD:1211/HK)が4.4%高、五菱汽車集団HD(305/HK)が2.8%高、広州汽車集団(2238/HK)が1.9%高で引けた。前日のBYD株は3.2%安と急落。増資計画が嫌気されていた。
 他の個別株動向では、リチウム電池素材メーカーの江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が5.2%高。同社は1日引け後、電気自動車(EV)メーカーの米テスラ(TSLA/NASDAQ)と製品供給契約を結んだと発表した。期間は2022年1月1日〜24年12月31日の3年間。売り上げの拡大に直結する。
 半面、中国不動産セクターはさえない。融創中国HD(1918/HK)が7.3%安、華潤置地(1109/HK)が1.8%安、中国海外発展(688/HK)が1.5%安で前場取引を終えた。業績不振が懸念される。不動産研究機関のCRIC(克而瑞)は1日、中国大手デベロッパー100社の10月売上高が前年同月比で32%減少したと発表した。また、同月の100都市新築住宅価格は、平均の上昇ペースが急減速している。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.62%安の3522.33ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。金融株、素材株、不動産株、インフラ関連株の一角なども売られた。半面、ハイテク株は高い。消費関連株、医薬品株も売られた。



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