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2021/10/26 17:41

香港大引:ハンセン0.4%安で3日ぶり反落、不動産セクター下げ主導 無料記事

 26日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比93.76ポイント(0.36%)安の26038.27ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が62.65ポイント(0.67%)安の9259.43ポイントと続落した。売買代金は1139億8930万香港ドルとなっている(25日は1112億1860万香港ドル)。
 中国不動産業の不透明感が強まる流れ。不動産開発会社の当代置業(1107/HK)は26日、25日に期限を迎えた米ドル建て社債の元利払い不能に陥ったことを明らかにした。また、不動産税(個人向け固定資産税)が一部都市で試験導入されることも不安材料だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の下げが目立つ。華潤置地(1109/HK)が6.7%安、中国海外発展(688/HK)が3.4%安、龍湖集団HD(960/HK)が2.8%安で引けた。
 石炭や天然ガスのエネルギー関連も安い。エン州煤業(1171/HK)が8.3%、中国神華能源(1088/HK)が3.0%、中国中煤能源(1898/HK)が2.6%、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が4.2%、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が3.9%ずつ下落した。
 そのほか、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が10.9%安。同社は昨日、2021年9月中間期の純損益が赤字に転落するとの見通しを発表した。
 半面、空運やカジノのレジャー関連はしっかり。中国南方航空(1055/HK)が2.2%高、中国国際航空(753/HK)が1.7%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.5%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.6%高で取引を終えた。
 EV(電気自動車)関連も物色される。小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が8.7%高、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が5.5%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.8%高と値を上げた。それぞれ上場来高値を更新している。BYDに関しては、米テスラ(TSLA/NASDAQ)のバッテリー参入観測や半導体子会社の深セン上場計画進展、リチウム電池の値上げ見通しなど好材料が相次ぐ状況だ。
 このほか、中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)が4.3%高。同社は昨日、子供向けブランド「李寧YOUNG」を除く既存店売上高が2021年第3四半期(7〜9月)に前年同期比で20〜30%後半のプラス成長となったと報告した。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%安の3597.64ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。石炭株、医薬品株、消費関連株、金融株なども売られた。半面、「カーボンフリー」関連銘柄は買われた。



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